アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、セットプレーからの得点増加に言及した。6日、イギリスメディア『BBC』が伝えた。
就任6年目を迎えたミケル・アルテタ監督のもと、近年はフリーキックやコーナーキックなどセットプレーが大きな得点源となっているアーセナル。セットプレーコーチを務めるニコラ・ジョバー氏の指導が結実し、CKからの得点数は昨シーズン開幕から数えて「22」に上っている。
直近のマンチェスター・ユナイテッド戦でもCKから2ゴールを挙げて勝利。同試合後には現地解説者が口を揃えてアーセナルのセットプレーを絶賛し、マンチェスター・Uやトッテナムで活躍した元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフ氏は、「アーセナルは新たなストーク・シティだ!」と驚嘆の声を上げていた。
かつてプレミアリーグを舞台に戦ったストークは、“人間発射台”ロリー・デラップ氏が繰り出すロングスローやロベルト・フート氏ら屈強な男たちをゴール前に並べるセットプレーで猛威を振るった。『BBC』によると、トニー・ピューリス元監督が率いた2008年から2013年にかけて記録したリーグ戦合計「188」ゴールのうち、43.1パーセントにあたる「81」ゴールがセットプレーから生み出されたものだったという。
ストークを引き合いに出したベルバトフ氏のコメントを「褒め言葉」と受け取ったアルテタ監督は、「私たちはすべてにおいて“キング”でありたい」と反応。豊富な得点パターンを持っていることに自信を示し、21年ぶりのリーグタイトル奪還へ改めて意気込みを示した。
「セットピース、ハイプレス、オープンスペースでの攻撃において世界一でありたい。もちろん、スタジアムの最高の雰囲気もね」
「ここ20年間、得点数は十分でなく、チャレンジも足りず、ビッグゲームでの勝利もなかった。私たちはすべてにおいてベストでありたい」
首位リヴァプールを勝ち点差「7」で追いかけるアーセナルは、8日に敵地でフルアムと対戦する。