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手のひらサイズになった「Mac mini」実機を見てきた 「iMac」「MacBook Pro」の新型もチェック

2024年11月01日 08:21  ITmedia NEWS

ITmedia NEWS

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 米Appleが3夜連続で発表した新型「iMac」「Mac mini」「MacBook Pro」の実機に触れられる体験会が、ロサンゼルスのアートギャラリーにて開催されました。本記事では、新モデルのハンズオンレポートをお届けします。


【写真はこちらから】本当に手のひらサイズ!「Mac mini」「iMac」「MacBook Pro」の実機を見る(計18枚)


●新型「iMac」とUSB-Cになった周辺機器をチェック


 液晶ディスプレイ一体型のiMacは、M4チップに刷新されました。カラーはブルー、 パープル、 ピンク、 オレンジ、 イエロー、 グリーン、 シルバーで以前と同じですが、色味が明るくなっています。


 iMacの背面ポートには違いがあり、8コアGPUモデルはThunderbolt 4/USB 4ポートを2つ搭載しています。一方で10コアGPUモデルは、Thunderbolt 4/USB 4ポートを4つ搭載しています。


 背面ポートの配置は、前モデル(24-inch, 2023)と変わっていません。


 新しく搭載された「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」は、前モデルと同じ1080p HDビデオ撮影ですが、かなり広角になっています。


 また、FaceTimeアプリからデスクビュー設定を呼び出し、デスクビュー範囲調整が可能です。1個のカメラで、ユーザーとデスクを上から見た映像を同時に表示することも可能になっています。


 新型iMacのパフォーマンスを示すデモとして用意されていたソフトウェアの中に、KURO GAMESのオープンワールドアクションRPG「鳴潮」がありました。


 iPhone/iPad版の鳴潮は既にリリースされていますが、Mac版は2024年12月にリリースされる予定だそうです。


Magic Mouseの充電ポートはUSB-Cになっても裏側に


 USB-C充電方式に変更した「Magic Keyboard」と「Touch ID搭載Magic Keyboard」は、キーボード上にあるLightning充電ポートがUSB-C充電ポートに変更されていますが、それ以外に変更点はありません。


 macOS 11.3以降を搭載したMac、iPadOS 14.5以降を搭載したiPad、iOS 14.5以降を搭載したiPhone、visionOSの最新バージョンを搭載したApple Vision Proで使用可能です。


 USB-C充電方式に変更した「Magic Mouse」は、底面にあるLightning充電ポートがUSB-C充電ポートに変更されたのみとなっています。


 OS X 10.11以降を搭載したBluetooth対応Mac、iPadOS 13.4以降を搭載したiPadで使用可能です。


●手のひらサイズになった「Mac mini」


 新しいMac miniは、わずか12.7cm四方と一段と小さくなった形状にM4/M4 Proチップを詰め込んでいます。M4を搭載したMac miniは、前面のポートに、USB 3に対応した2つのUSB-Cポートとハイインピーダンスヘッドフォンに対応したオーディオジャックを備え、より便利にアクセスができるようになっています。


 背面は、M4搭載Mac miniではThunderbolt 4ポートを3つ、M4 Pro搭載Mac miniではThunderbolt 5ポートを3つ備えています。


 標準でギガビットEthernetを搭載し、最大10Gb Ethernet構成にすることができます。


 また、アダプタなしでTVやHDMIディスプレイを簡単に接続するためのHDMI 2.1ポートを備え、8K出力にも対応しています。


 なお、旧型の「Mac mini (2023)」にあったUSB-Aポートは非搭載となっています。


 新型Mac miniの電源ボタンは、旧モデルにあった背面の左側から、底面の左後側に変更されています。


 Mac Studioのセキュリティスロットは底面の右後側にありますが、Mac miniは以前モデルと同様、セキュリティスロットは用意されていません。


 Mac miniは、全体の50パーセント以上に再生素材を使用して製造され、筐体に100%再生アルミニウム、自社設計したすべてのプリント基板のメッキに100%再生金、すべてのマグネット部品に100%再生希土類元素が使用されています。


 筐体は衝撃押し出し工程が採用されていて、アルミニウムの使用量を85%削減し、筐体をより小さく製造しています。


 Mac mini(2024)のパフォーマンスを示すデモとして、Skylumが24年11月にリリース予定のポートレート編集ソフトウェア「Aperty」の先行デモ展示が行われていました。


 Apertyは品質とクライアントの満足度を損なわずに編集時間を短縮したいプロのポートレート写真家にとって頼りになる写真編集ツールです。


 自然の美しさを保ちながら シミを除去、肌を滑らかに、肌のトーンを調整、そして目を強調することができるとしています。


●新型「MacBook Pro」をチェック


 M4/M4 Pro/M4 Maxチップを採用した「MacBook Pro (14-inch, 2024)」「MacBook Pro (16-inch, 2024)」は、以前のモデルを継続採用した筐体デザインとなっています。


 M3チップを搭載したMacBook Proの右側面ポートは、SDXCカードスロット、HDMI 2.1ポートのみでしたが、M4シリーズになったMacBook Proは全てのモデルで、右側面にThunderbolt 4ポートあるいはThunderbolt 5ポートが1つ搭載されるようになりました。


 MacBook Proは、14.2/16.2インチ「Liquid Retina XDRディスプレイ」を搭載し、14.2インチは3024×1964ピクセル標準解像度、254ppi仕様となります。16.2インチは3456×2234ピクセル標準解像度、254ppi仕様となります。


 Liquid XDRディスプレイは、明るい光の条件下でSDRコンテンツを最大1000ニトで表示できるようになり、HDRコンテンツは最大1600ニトのピーク輝度で表示します。


 オプションでNano-textureディスプレイが選べるようになっています。


 なお、Nano-textureガラスは、反射防止ナノコーティングが施されていることで写り込みが少なくなりますが、標準ガラスよりもクッキリ感は少なくソフトな描画になります。


 MacBook Proも、iMacと同様に「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」が搭載されています。1080p HDビデオ撮影ですが、かなり広角になっています。


 また、FaceTimeアプリからデスクビュー設定を呼び出し、デスクビュー範囲調整が可能です。1個のカメラでユーザーと、デスクを上から見た映像を同時に表示することが可能になっています。


Apple Intelligence


 2024年12月に提供が開始される予定のApple Intelligence機能として「Image Playground」の展示が行われていました。


 アニメーション、イラスト、スケッチの3つのスタイルから選んで、数秒で楽しい画像を作成することが出来ます。


 Image Playgroundは使いやすく、メッセージなどのアプリに直接組み込まれています。


 また、専用アプリでも利用可能で、様々なコンセプトやスタイルを試すのに最適です。


 24年内に提供開始される予定の「ChatGPT」(GPT-4oモデル)の連携デモも行われていました。


 Appleのシステム全体に組み込まれた記述ツールで使用でき、ユーザーが書いているあらゆる内容のためのコンテンツの生成に役立ちます。


 また「作成」では、ユーザーはChatGPTの画像ツールにもアクセスでき、書いているものを補完する画像を多様なスタイルで生成できます。