ホアキン・フェニックスがジョーカー/アーサー・フレックを演じ、大ヒットを記録した『ジョーカー』の続編、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』。賛否両論を呼び、興行成績も前作に遠く及ばない状況にあるが、クエンティン・タランティーノ監督が絶賛した。
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現地時間10月29日配信のポッドキャスト『The Bret Easton Ellis Podcast(原題)』に出演したタランティーノ監督は、「本当に本当に、ものすごく気に入った」と同作を絶賛。「映画制作の手法に感心するだろうと期待して観に行きました」「映画として成立してないような、距離を置き、知識を試させるような作品かと思いました…ですが全く違いました。本当に夢中になりました」と続ける。
彼はホアキンとリー役のレディー・ガガを称え、自身が原作を手掛けた1994年の犯罪ロマンス映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の主人公である殺人犯カップルになぞらえる。
「1作目が『タクシー・ドライバー』の恩恵を受けているように、本作はまさに、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の恩恵を受けたとみた」「これこそ、僕が夢に見た『ナチュラル・ボーン・キラーズ』だよ」とコメント。一作目より評価していると語り、ホアキンが本作で見せた演技を「これまでで観た中で最高の演技の一つ」と称賛した。
また、ミュージカルであることも、彼にはプラスだったようだ。「ミュージカルシーンが本当に良くて、夢中になりました。曲が平凡であればあるほど、良さが際立った。『フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ』の歌詞をこんな風に聞いたのは初めてだ」と語った。
ちなみにタランティーノ監督は「ほぼ空席のIMAXシアター」で鑑賞したといい、「周囲に迷惑を掛けずに」思う存分笑うことが出来たそうだ。「他の人が笑わないようなシーンで笑っていました…本当に可笑しかった」と振り返っている。