夫や妻の趣味をどの程度、理解しているだろうか。なかには迷惑しているという人もいるようだ。「お悩み解決掲示板」に10月、「旦那のピアノ趣味をやめさせたいです」というトピックスが立てられた。
音大卒の夫は昔からピアノが好きで、暇さえあれば弾いているという。だがトピ主は、
「減らしたいとかでなく完全に禁止にさせたいです。うるさいし、邪魔だし、迷惑でしかないです」
とは穏やかではない。ヘッドホンをつけて電子ピアノで弾いてもらうことはできないのだろうか。(文:天音琴葉)
「ピアニストなら許しますが、全くの営業のサラリーマンです」
夫のピアノ趣味に不満なトピ主は、
「音大でたならピアニストにでもなってそれを仕事としてやっているのなら許しますが、今は全くの営業のサラリーマンです」
と続けたが、この言い方は夫がかわいそうな気がする。本人にはこう言っていないと思いたい。
「私が家にいるときは弾かないでと言っていますが、なかなかやめてくれません。だったら電子キーボードでヘッドホンでもしてと提案しているのですが、ちゃんとしたピアノがいいそうです」
電子ピアノだとタッチも変わってくる。音大卒の夫は満足できないのだろう。しかし一つ屋根の下で暮らしているから、配慮は必要だ。夫はいずれかの提案を受け入れるしかないように思う。だが聞いてくれないため、
「いっそのことピアノを内緒で売ってしまいたいくらいです」
と本音をこぼしたトピ主。こういう場合、どんな解決策があるだろうか。コメント欄にはさまざまな意見が書き込まれている。
「防音室作れば良いだけでは? キーボードなんて論外ですよ」
「どうにか家の中で弾かないようにする方法はないのでしょうか?」と質問を投げたトピ主に、参考になりそうなコメントがいくつかある。「やめさせるのは他人にはできません」と書いた人は、
「どういう家のつくりかわかりませんが音大出の旦那さんなら実家もお金持ちでグランドピアノがあるのでしょう? 練習用の別宅を近くに作ればいいと思います」
と提案している。近所から苦情が入ったというわけでもないのに、趣味をやめさせることは難しいだろう。ただ別宅はハードルが高いかも。トピ主も「さすがに別宅を作るお金の余裕まではないです」と返信している。ほかにこんなコメントもある。
「防音室作れば良いだけでは? キーボードなんて論外ですよ あれは別物です、ピアノ好きから言わせると」
防音室の価格は機能や大きさによってさまざまで、中古品でも高価だが、別宅を設けるよりは安く済むだろう。レンタルする方法もあるようだ。
このコメントに対し、「別室で防音室を作るしかないのですかね?」と返信したトピ主だが、そこまでする気になれないようで、中古ピアノ店に「うっぱらいたいです」と続けた。
「なんで旦那さん、ピアノが好きではない女性と結婚してしまったのだろう」
最も多くの共感が集まっているコメントは、
「『昔からピアノが好きで、暇さえ弾いている』のなら、付き合う前から分かりそうなものですが、なぜ結婚したのですか?」
というもの。ほかにも、「なんで旦那さん、ピアノが好きではない女性と結婚してしまったのだろう」とコメントした人もいる。トピ主からしたら、いずれも余計なお世話だろうが、確かに不思議な気もする。
すると前者のコメントに対し、「ピアノで旦那と付き合って結婚したわけでもないです。私は全くピアノや楽器には興味ないです」と返したトピ主。ピアノ趣味以外の部分に惹かれて、結婚したということだろう。だが「完全に(ピアノを)禁止にさせたい」と投稿したトピ主は、「興味ない」の範疇を超えている気がするが……。
どうやらトピ主は、「うるさいのも嫌なのですが、暇さえあれば楽器をひいているのがイライラします」とも返信しているように、夫が趣味に没頭していることに苛立っているようだ。子どももいるそうだから、ピアノを弾く時間があるなら、子育てにもっと協力してほしいという思いが根底にあるのかもしれない。夫に素直に気持ちを伝え、話し合うことが先ではないだろうか。【参照元:お悩み解決掲示板 https://onayamifree.com/】
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