俳優の松下洸平、松下優也、咲妃みゆ、知念里奈、山口祐一郎が30日、都内で開催されたミュージカル『ケイン&アベル』製作発表に出席。世界初演の本作で主演を務める松下は「誰も見たことのない、新しいミュージカルを作れればいいなと思っております」と意気込みを語った。
【写真】会見で笑顔で手を振る松下洸平&松下優也
本作は、イギリスの国民的作家として知られるジェフリー・アーチャー氏によるベストセラー小説のミュージカル版。同じ日に生を受けたケイン(松下洸平)とアベル(松下優也)が、それぞれの夢を掴むために、対立していく姿を描く。
初のグランドミュージカル主演に挑む松下洸平は「ミュージカル自体も、僕は7年ぶりということなので。もちろん、不安やプレッシャーはあります」としつつ「キャスト総勢40名近くいる、本当に大きな作品になります。これだけの大人数の中で、皆さんが一緒に一つのゴールに向かって、一つの船を漕いでいくという、そういう良い稽古場にしたいなと思っています」「幕が明けてからも、毎日毎日に新しい発見と出会いに恵まれる、そういう作品になれば」と意気込みを語った。
アーチャー氏からの激励のメッセージの中で、ブロードウェイや世界に広がることへの期待が込められていたことについては「僕らが作るものが、後々世界中で上演される可能性もあるということは、すごく夢と希望に満ちたカンパニーなんだなと、改めて思いました」とコメント。ブロードウェイへの思いを問われると「この作品を経験することで、そういう夢も芽生えるかもしれませんけれども…現時点では、とにかく今回はシアター・オーブで、この作品を成功することだけを考えています」と話していた。
一方の松下優也は、お互いが音楽活動をしていることなどに触れながら「境遇っていうか、やってきたことは似ているなって思いつつ、こうも包み込んでくれる優しさっていうのが、自分にはあまりないので」と松下洸平の人柄を称賛。そして松下優也は「それこそデビューした年とか、デビュー月もたぶん一緒?」と明かし、これを聞いた松下洸平は「マジ!?」と驚いていた。
この日は、池田篤郎(東宝株式会社 常務執行役員演劇本部長※本作エグゼクティブ・プロデューサー)、北牧裕幸(株式会社キューブ 代表取締役社長※本作アソシエイト・エグゼクティブ・プロデューサー)も出席していた。
ミュージカル『ケイン&アベル』は、2025年1月22日~2月16日東京・東急シアターオーブにて、2025年2月・3月大阪・新歌舞伎座にて上演。