多様な働き方ができる今日、理不尽な職場からは人が遠ざかる一方だろう。投稿を寄せた20代男性(技能工・設備・交通・運輸)の勤務先は
「約5年間で4名採用しましたが、1名しか残りませんでした」
と、新入社員が定着することがほとんど無いようだ。原因として、社内の驚きの実態を明かした。(文:湊真智人)
「社長がやらせたい事と、直属の上司がやらせたい事と、本人のやりたいことが全部違う」
辞めていった理由として「仕事内容、環境、人間関係」を挙げる。
「夜勤があるので仮眠から起きれない事があり、先輩に恫喝などをされる、仕事が遅いと説教され約3時間拘束され残業扱いさえない事が多々ある」
ただでさえ仕事がきついのに、パワハラの上に長時間勤務の残業代も出ないとなれば、辞めていく新人の気持ちも理解できる。しかもこの現状を
「管理職は見て見ぬふりをし、やめていくのはお前たちのせいだと朝礼で恫喝する始末」
と離職率の高さまで叱責されるのだからたまらない。せめてパワハラ社員の言動を正さない限り、事態の好転は見込めないだろう。
また、同じく投稿を寄せた50代男性(技能工・設備・交通・運輸)も「ここ数回若い人たちを入れたが1人しか残っていない」と嘆く投稿を寄せた。辞めていく理由として
「社長のやらせたいことと直属の上司のやらせたいことと本人のやりたいことが全部違う。この全部違う状態や、そのために起こる問題を社長は直属の上司の問題とし続けている」
どうやら全ての思惑が噛み合っていないことに問題があるようだ。
「上司のできていないことを社長は怒るし馬鹿にするし、できていることは甘えて限界までやらせようとする」
このありさまを、「直属の上司が社長のせいでストレス満載で働いてるのを見てたら、やめたくなると思う」と理解を示し
「自分も嫌になったのでもうすぐ辞める」
と、既に会社を見限っている事を明かした。