自分が営業をかけている相手から、逆に思いもよらない勧誘を受けることもあるようだ。長崎県在住の40代前半の女性(医療・福祉・介護/年収250万円)は、かつて派遣社員だった頃、ガソリンスタンドでクレッジットカードの勧誘キャンペーンで営業をしていた。その際に声をかけた客から
「仕事終わりに別の場所でゆっくり話を聞きたい」
と言われ、携帯番号を交換したと話す。(文:湊真智人)
「段々顔つきがキツくなってきて何かヤバいな…と思ったら」
女性としては契約が取れると思ってしまったのだろう。その後「指定されたファミレス」に向かうことに。最初は食事をしながら雑談していたが、徐々に異変に気付いた。
「段々顔つきがキツくなってきて何かヤバいな…と思ったら案の定宗教勧誘された」
その時、「携帯の充電もわずかだった」という危機的状況だったが、なんとか家族にメールし警察を呼んでもらったという。充電切れだったら…と思うと恐ろしい。
しかしここからがまた大変だった。
「警察到着後、別々に事情聴取受けて日付が変わるまで解放されず、後日再び警察署にて聴取を受けた」
なぜそこまで執拗な取り調べがあったのかは不明だが、相当な時間を奪われてしまったようだ。
女性はその宗教に関して少し知識があり、「危険性や勧誘方法を思い出しながら家族の応援もあり事なきを得た」と当時を振り返る。その上で、こう教訓を語った。
「若かった故に人を簡単に信用するものではないと痛感した出来事だった」
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