大泉洋が主演を務め、なにわ男子の長尾謙杜や松本若菜らが共演する映画『室町無頼』より、動乱の世の熱気が漂う本予告映像、ポスタービジュアルが解禁された。
【動画】立ち上る炎と砂塵から動乱の世の熱気が漂う、迫力の本予告
本作は、自らの力で時代を切り拓いた「無頼」たちを描いたアクション・エンタテインメント。歴史に残された史料は少ないが確かに実在した「無頼」たちが、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと挑んだ、命がけの戦いを描く。原作は、『極楽征夷大将軍』で第169回直木賞を受賞した垣根涼介の『室町無頼』(新潮文庫刊)。
1461年、応仁の乱前夜の京(みやこ)。大飢饉と疫病が同時にこの国を襲った。路上に重なる無数の死骸。そんな中現れたのが、日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史にただ一度だけその名を留める男・蓮田兵衛(はすだ・ひょうえ)。己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人である兵衛は、ひそかに倒幕と世直しを画策する無頼漢だった。彼の元に結集した「アウトロー=無頼」たちの知られざる闘いが、ドラマチックに描かれる。
剣の達人である主人公・蓮田兵衛を演じるのは大泉洋。50歳を迎えた大泉が、本格的な殺陣・アクションに初挑戦し、“大泉史上最高にカッコいい男”を演じきる。兵衛に拾われ、身も心も成長する才蔵役に抜てきされたのは、なにわ男子の長尾謙杜。その才蔵に棒術を教え込む老師に、柄本明。民を虐げ、贅沢にふける有力大名・名和好臣には北村一輝。高級遊女にして、男たちの間を漂う絶世の美女・芳王子(ほおうじ)役に松本若菜。そして300人もの荒くれ者を抱え、幕府から今日の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領・骨皮道賢を堤真一が演じる。兵衛とは悪友である道賢は、やがて宿敵ともなっていく。
監督を務めるのは、『22年目の告白―私が殺人犯ですー』や『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』など、濃密な人間ドラマをエンタメに昇華させてきた入江悠。憧れだったという京都で撮影に挑み、伝統ある京都撮影所の職人たちと共に、新時代のアクション・エンタテイメントを作り上げた。
本予告映像は、混沌の時代を風のように生きている蓮田兵衛(大泉洋)が、未曾有の飢饉と疫病に襲われていた京の都で、多くの民を見殺しにし、私利私欲のため勝手し放題の権力者たちがのさばる世を変えるという強い想いのもと、仲間と共に国家権力である室町幕府に立ち向かう姿が描かれる。
兵衛とともに戦う才蔵(長尾謙杜)や、空前の一揆の様子、そしてかつての友でありつつも、幕府軍として兵衛の前に立ちはだかる道賢(堤真一)との一騎打ちが迫力満点に映し出されていく。立ち上る炎と砂塵の中で刀を手に戦いに身を投じる群衆たちの熱気あふれる様子、手に汗握る殺陣のアクションの数々に、本編への期待がさらに高まる映像となっている。兵衛は問う。「この世で銭よりもっと世に動くものがある。それはそれは何だ」。その答えと、名もなき民の命がけの戦いを、迫力のスクリーンで見届けたい。
ポスタービジュアルは、鬼気迫る表情で刀を構える兵衛をはじめ、それと対峙するようににらみつける道賢、特徴的な武器である「六尺棒」を構える才蔵など、個性豊かなキャラクターたちを配置したもの。下部には炎に包まれた一揆勢の様子、横には「世界を変えるのは人の力」というコピーが添えられ、キャラクターそれぞれが抱える信念、彼らが臨む激しい戦いを感じさせる、壮大なスケールのビジュアルとなっている。
映画『室町無頼』は、2025年1月17日公開。