Text by CINRA編集部
福田雄一脚本・監督の映画『アンダーニンジャ』の新キャストが発表された。
花沢健吾の同名漫画を実写映画化する『アンダーニンジャ』は、現代社会に潜む新たな忍者像を描いた作品。忍者組織「NIN(ニン)」に所属する末端忍者・雲隠九郎(下忍)は、暇を持て余す生活を送っていたが、ある日、戦後70年以上にわたって地下に潜り続けている組織「アンダーニンジャ」の動きを調べるという重大な「忍務」を言い渡されるというあらすじだ。2025年1月24日公開。
雲隠九郎役を主演の山﨑賢人が演じ、忍者たちの戦いに巻き込まれていく女子高生・野口彩花役に浜辺美波がキャスティング。「NIN」のエリート忍者・加藤役を間宮祥太朗、普段は小説家の編集担当として潜伏するくノ一役を白石麻衣が演じる。
新キャストは岡山天音、山本千尋、宮世琉弥、坂口涼太郎、平田満。
岡山天音は「NIN」から脱獄した抜け忍(ぬけにん)で猟奇的な性格で戦場を求める猿田役、山本千尋は講談高校の生徒でまわりを翻弄する・山田美月役、宮世琉弥は「NIN」の一員で常に熊のぬいぐるみを抱いている蜂谷紫音役、坂口涼太郎は野口の幼なじみで九郎と行動をともにするが、忍者ではない瑛太役、平田満は表の顔は講談高校の主事、裏の顔は音を聞き分ける「順風耳」の使い手である謎の人物役を演じる。今回の発表とあわせて5人のキャラクタービジュアルが公開。
【岡山天音のコメント】
初の福田組、初のアクション、初めて尽くしの現場でドキドキしながら参加させていただきました。
これまでアンダーニンジャに限らず花沢先生の作品には常々、脳を揺らされてきたので、こういった形で携わる事が出来て幸せです。
そして思春期の頃、メレブのモノマネに明け暮れていた日の自分を迎えに行きたいです。
現代に生きる忍者たちの激しく、時に滑稽な戦いっぷりを、ぜひ劇場でお楽しみください。
【山本千尋のコメント】
出演が決まった時、台本を読んだ時と何度ガッツポーズをしたことか。今思い返しても胸が高鳴ります。「原作で大好きな場面が実際に出来るぞ!やったー!」と。
ワクワクと緊張の中、初めての福田組に参加させて頂きましたが、それはもう初日から楽しくて楽しくて…。どんな事でも喜んでしちゃう自分がいました。
「アンダーニンジャ」×「福田雄一監督」の憧れ且つ最強のシチュエーションに何度も幸せを噛み締めました。あまり通ってこなかった制服が着られた事も最初は照れ臭さがありつつ内心嬉しかったり…(笑)役を機に髪を30センチ以上切ったことも良き思い出でした!
噂に聞いていたアクションシーンの撮影になると眠りに入る福田監督が見れたのも、先輩方と同じ光景を見れたようで、ちょっぴり仲間に入れたようで何だか嬉しかったです(笑)
本当に豪華な皆様と壮大な物語の中でご一緒させて頂きましたので、私も一観客として公開が楽しみでなりません。是非皆様にも何度でも観て頂きたいです。
【宮世琉弥のコメント】
蜂谷紫音役を演じさせて頂きました! 宮世琉弥です。今回、本格的なアクションをさせて頂けるという事で全力で演じさせて頂きました!
念願の福田監督とご一緒する事ができて幸せでした!
福田監督との焼肉すごく美味しかったです(笑)!
是非公開を楽しみにしていて下さい。
【坂口涼太郎のコメント】
福田組初参加の全国苗字ランキング約230位の坂口にこんなに福田監督節を担う重役を任せていただけるなんて、私の何をご覧になってそんなに信頼してくださったのか不思議でしたが、ご期待に応えられるように私のユーモア総動員で挑もうと奮い立ちました。
撮影初日。現場に行って福田監督と目が合えば心配というか懸念というか恐れが一見して私に伝わってくるような面持ちをしていらっしゃり、福田監督と同じぐらい血の気が引いたけど、1週間後に「今までどこに隠れてたんだよ!」と言ってくださり、ようやく血の気が戻りました。
ニンジャパートは最高にかっこいいと思います。思いますというのも私はかっこいい部分には一切関わっておりませんので、ひたすらユーモア部分に心血を注いでおりました。
その作業はアクションとはまた違う命懸け感がございまして、暗中で針に糸を通すような作業でした。
現場にいる仲間たちが笑ってくださるかどうかがものさしで、そんな皆様のおかげもあり、大変おこがましいですが、私にとって現時点での代表作とさせていただきたい所存です。
きっと世界中の誰もが楽しんでいただける映画になっておりますので、ぜひ映画館でご覧いただければ幸いです。
瑛太がそうだったように、スクリーンの中の九郎さんがあなたの人生を変えてくれるかもしれません。
【平田満のコメント】
最初にお話をいただいた時には、ナンセンスもSFも自虐ネタも学園モノも好きなのですが、まさか全部まとめてコンパクトにした映画を撮るとは思いませんでした。
そして届いたのはおしゃれで可愛い台本、読んでみるとなぜか思わず吹き出してました。
衣装合わせの時には、原作の漫画そのままを忠実に再現しようという、愚直なまでのリアリズムに心打たれました。
ああ、この人たちはマジなんだと思いました。
撮影現場では、粛々と楽しんでプロフェッショナルな仕事をしているスタッフがいました。
その時、自分もアンダーニンジャの世界の一員にならなければ、と思いました。
でも、一番キャラの強烈な福田監督自身がこの映画に出演していないのが、いまだに不思議です。