2024年10月24日 10:51 ITmedia NEWS
KDDIは10月23日、米SpaceXのStarlink衛星とauスマートフォンの間で直接通信するサービスの実証実験に成功したと発表した。圏外エリアであっても「空が見えれば、どこでもつながる」サービスに一歩近づいた。
実験は、沖縄県久米島の実験環境で実施した。圏外状況のauスマートフォンが、地球低軌道に位置するStarlink衛星と直接通信し、SMSの送受信を行ったという。
KDDIの4G LTEの人口カバー率は99.9%を超えているが、日本は1万4000以上の島、1万6000以上の山があり、基地局の設置が困難な場所も存在する。そこでKDDIは、2023年8月に米SpaceXとの業務提携を発表。Starlinkの最新衛星とスマホとの直接通信サービスを24年内をめどに提供する考えを示していた。
KDDIは「これまでどの国内通信事業者でも5Gや4G LTEでは提供が困難だった山間部や島しょ部を含む日本全土にauのエリアを拡張し、『空が見えれば、どこでもつながる』体験を実現していく」としている。