採用面接で、嫌な思いをしたという応募者が少なくない。なかには面接官に暴言を吐かれたという人もいるようだ。東京都の50代女性は、短大生だった頃の就活面接で、面接官に学歴を貶されたという。
「地方の私立高校はバカの行く高校。公立高校じゃないから、採用しない」
「採用しても公立出身に失礼」
東京以外の地方では、私立より公立高校のほうが学力が高いという傾向は確かにある。しかし面接の場で本人にわざわざ言うことではない。面接官の暴言はまだまだ続いた。(文:天音琴葉)
「20社くらい、同じようなこと言われて不採用になりました」
面接官は出身高校だけでなく、短大も所属学科が家政科だったことについて、「バカだから」と罵倒してきたというのだ。さらに、「容姿悪すぎ。声も低音。男みたい」とは言い過ぎだ。
結果は不採用だった。採用されていたらもっと酷い目に遭っていただろうから、不幸中の幸いと言えそうだ。
さすがに今では有り得ない話だが、この面接が行われた30年ほど前にはまかり通っていた。しかも1社だけではなかった。
「20社くらい、同じようなこと言われて不採用になりました」
その後、定時制の看護師学校に入学し、現在は看護師として働いている女性。ところが看護師の資格を以ってしても、学歴を貶されることがあるというから驚きだ。
「地方の面接に行くと『まともな人は、全日制の学校に進学する。訳あり。容姿悪すぎだから、採用しない』と言われています」
看護師は人手不足と言われている。そうでなくても有資格者は職場を選べる強みがあるから、めげずにより良い職場を見つけてもらいたい。
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