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車いすテニス上地結衣「ひとつの集大成」「達成感」 “世界一、負けず嫌い”→パラ2冠、映画携え関西凱旋

2024年10月23日 15:57  ORICON NEWS

ORICON NEWS

映画『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』大阪で舞台あいさつに登壇した上地結衣
 パリパラリンピック車いすテニスで2冠に輝いた上地結衣(30)が22日、大阪市内で行われた自身のドキュメンタリー映画『The Break 世界一、負けず嫌いのテニスプレイヤー、上地結衣。』(公開中)舞台あいさつ付上映会に登壇。新山正彰監督とトークし、上地は「ひとつの集大成のような作品」と感謝を伝えた。

【写真】パリで金2つ! 地元関西に凱旋の上地結衣、新山正彰監督と2ショット

 上地は、兵庫県明石市生まれ。11歳で車いすテニスを始め、世界ランキング1位となり、4大大会も制すなど、10年以上にわたって世界の車いすテニス女子をけん引してきた。しかし、パラリンピックには2012年のロンドン大会から連続出場するも、頂点に立てず。パリで金メダルを目指す姿を、新山監督が追った。

 パリでは、シングルス・ダブルスで2つの金メダルを手にし、この日、地元・関西で大きな拍手に包まれた。上地は「やっと関西に帰って来られて、皆さんからお祝いの言葉をいただけて、自分の達成感をより一層感じられました」と喜びひとしおで、「遠征や試合期間などは生魚が食べられないが、帰ってきたら必ず地元のおいしいお寿司屋さんに食べに行きます!」と会場を沸かせた。

 映画中では、上地の“負けず嫌い”な姿が印象的。自身について「家族とするカードゲームでも負けたくないので自分が勝つまでやり続けてしまう。テニスに限ら勝負事となると血が騒ぐんです」と明かした上地は、今後について「シングルスでタイトルをとっていない『ウィンブルドン』で優勝したい、世界ランキング1位にもう一度なりたいという目標もあります。パリの後にももっとこういうプレーができたなという気持ちもあったので、自分の可能性を拡げるという点で、自分自身に挑戦していきたいです」と語った。