マンガ・アニメ・ゲームの“アーカイブ”について考える企画展が11月から京都で
2024年10月21日 19:30 コミックナタリー
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マンガ・アニメ・ゲームをメディア芸術の一部として位置づけ、10年以上にわたってさまざまな形でアーカイブ事業を行ってきた文化庁。しかしそれらのアーカイブ事業がどのように実施されてきたのか、未だ広く認知されていないことから今回の企画展が実施される運びとなった。
会場ではマンガ、アニメ、ゲームの3つの分野に分けて、これまでのアーカイブ事業の試みをパネル等で展示するほか、商品の企画から製造までの過程を実際の“モノ”とともに紹介。マンガ分野ではマンガ原稿や作画道具の展示のほか、竹宮惠子が中心となって行う精巧な複製原画を作成するプロジェクト「原画’（ダッシュ）」や、萩岩睦美が過去の自作をより耐久性の高い画材で描き直す「再現画」プロジェクトなど、マンガ原画の修復・利活用を目的としたいくつかのプロジェクトを紹介する。
アニメ分野ではProduction I.Gによるアニメ「たんすわらし。」「わすれなぐも」を例に上げ、「オリジナル素材が持つ魅力を間近に見ることができる展示」を実施。アニメの企画から放送までの過程やその間で生まれる絵コンテや原画、セル画などの道具についても解説される。ゲーム分野では日本ゲーム博物館におけるゲームの保存や修理過程、すがやみつる「ゲームセンターあらし」の一場面を再現したコーナーなどが設けられる。展示物の詳細は公式サイトを確認しよう。
そのほか2025年1月18日には、すがやが出演するシンポジウム「マンガ・アニメ・ゲームをどうのこす!? どういかす!!?」を展開。すがやのほか文化庁参事官（芸術文化担当）付芸術文化調査官（メディア芸術担当）の椎名ゆかり氏や京都精華大学国際マンガ研究センター特任准教授のイトウユウら4人が同席する。定員は200人で、先着順の事前申込制となる。
(c)すがやみつる／小学館 (c) TAITO CORPORATION
