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丸山隆平、武士役で舞台主演 『浪人街』来年2月から新橋演舞場ほか愛知、京都で上演

2024年10月20日 10:00  ORICON NEWS

ORICON NEWS

丸山隆平主演の舞台『浪人街』2025年2~4月に、東京・新橋演舞場、名古屋・御園座、京都・南座で上演
 5人組グループ・SUPER EIGHTの丸山隆平が、来年2月から4月にかけ東京・新橋演舞場を皮切りに上演される舞台『浪人街』に主演することが決定した。激動の時代を生きる浪人たちをリアルに描いた、新時代のエンターテインメント時代劇。共演は玄理、入野自由、藤野涼子、入江甚儀、佐藤誓、矢柴俊博、神保悟志、板尾創路が起用された。

【写真】玄理 、 入野自由 、 藤野涼子らキャスト

 『浪人街』は脚本家・山上伊太郎氏が書き下ろし、1928年にマキノ正博監督で制作された『浪人街第一話 美しき獲物』から始まるサイレント映画シリーズ。スター俳優の不在により主演含めほとんどが 無名の若手俳優にも関わらず大ヒットを記録し、高い評価を得た。

 また、時代劇映画において初めて数十名で行う集団殺陣というジャンルを切り開いたことも大きな話題に。時代劇においてたびたび登場する“忠義”や“武士道”などはなく、ただ己の感情のままに怒り戦う無名の浪人たちを描く視点は、現代においても新しく面白さを感じさせるものでもある。松竹では1990年にマキノ雅広(マキノ正博)監修、原田芳雄主演で4度目のリメイクとして映画化されている。

 実力・個性派キャストがアンダーグラウンドな浪人たちの世界を具現化するほか、一番の見どころとなる殺陣はもちろん、オリジナル映画版よりもさらに浪人それぞれにフォーカスし、各々が抱えるものや感情の機微をより丁寧に描くことで人間ドラマとしての面白さを詰め込む。

 新橋演舞場では来年2月20日から3月16日まで、愛知・御園座では3月21日から28日まで、京都・南座では4月2日から10日まで上演する。

■出演者コメント

▼丸山隆平(SUPER EIGHT)

出演のお話をいただいた時、久しぶりの時代劇、さらに舞台ということでとても嬉しかったです。これまで映画や舞台など様々な「浪人街」がありますが、今回はまた新たなストーリーになるということで、さらにブラッシュアップして作り上げていけたらと思っています。まず目指すところとしては、たたずまいから説得力を出すこと。背景のあるお役なので、それに基づいた精神と身体作りをして武士らしさを出していきたいです。
今回、「浪人街」という不朽の名作を舞台という形でお届けできることは、僕としても幸福なことだと感じています。お客様には、不器用な浪人たちが舞台の上で一生懸命生きている姿を目の当たりにしていただき、これまで経験したことのない人生を感じていただけたらうれしいです。

▼玄理

海外作品が続く中で、日本を深く感じられる作品が出来たらと思っていた時にいただいたオファーでした。大切にしまっていたお着物の稽古着を取り出した時、立ち昇った匂いに胸がきゅっとしました。
数々の素晴らしい先輩方が演じてきたお新。今回、どんな新しい浪人街が描かれるのか今から私も楽しみでなりません。幕末のアウトロー物語「浪人街」ぜひ見に来てください。

▼板尾創路

この度、浪人街の舞台に参加できる事を大変嬉しく思っています。映画版の浪人街は
二度と作れない名画だと思います。 舞台版としての名作を皆様の心に残せるよう一
心不乱に取り組ませていただきます。そして若い世代に時代劇を伝え繋いでいけるよう頑張ります。

■あらすじ

舞台は安政時代の江戸の町。藤兵衛(佐藤誓)が営む飲み屋にはやくざ者、夜鷹、浪人といったはみ出し者たちが集い、毎晩酒を酌(く)み交わしていた。新顔の浪人・源内(丸山)は店の支払いをめぐり、用心棒である赤牛(入野)と刀を合わせる事態に。そこへ浪人の母衣(入江)が仲裁に入り、その場を収めるのであった。

店の常連で巾着切りのお新(玄理)は実は源内と顔なじみで、いつももてあそばれ金をたかられているのだが、源内に惚れ込んでいるためきつく当たりながらも縁を切れずにいた。

一方、浪人たちが暮らす寂れた長屋に住む孫左衛門(板尾)と妹のおぶん(藤野)は、以前はれっきとした武士であったが没落し、お家再興のために必要な印籠も質屋に流してしまい、物ごいをして食いつなぐ日々を過ごしていた。

そんな日々の中で事件は突然に起こる。藤兵衛が殺されたのだ。実は旗本の小幡伝太夫(
神保)とその弟の七郎右衛門(矢柴)が屋敷の裏売買を有利に進めるため、藤兵衛に盗みのえん罪を擦り付け殺したのであった 。父同然であった藤兵衛の復讐に燃えるお新。 伝太夫らの仕業であることを見抜き赤牛と共に座敷に乗り込むお新であったが、人質として捕らえられてしまう。源内はお新を助けにいくも、伝太夫側に寝返った赤牛にはめられその場から逃げるのであった。その夜、翌朝にはお新が牛裂きの刑に処されると聞いた源内は…。