誰にでも向き不向きがあるが、仕事となるとそうも言っていられない。しかし、兵庫県に住む40代女性は、「自分には合わなかった仕事」についてこう語る。
「食品工場の製造業は二度とやりたくないです」
なんでも働く社員の女性の割合が高い「女性職場」に苦労してきたそうだ。(文:真鍋リイサ)
「同じ職場で仕事をしていたら恐らく鬱病や適応障害なっていたと思います」
「地元の学校給食調理員の仕事試験を受けて不合格になり、食品会社の正社員募集中っていう看板が出ていたので面接を受けたら即正社員として採用されました」
どちらも食品関係の職種であるため仕事内容に関しては問題がなかった。しかし、次第に人間関係が悪化していったという。
「入社した頃は良かったのですが、次第に午後のパート中年女性からの職場いじめと言うか嫌な目に遭ってから製造業、特に女性だけの職場の仕事を避けるようになりました」
いじめのような体験をしては、同じような環境で仕事をすることがトラウマになってしまうのも当然だ。女性は幸運にも、職場で出会った今の夫との結婚をきっかけに「寿退社をしたので良かった」というが、
「結婚後も同じ職場で仕事をしていたら恐らく鬱病や適応障害なっていたと思います」
結婚を機に女性ばかりの職場から去ったことは結果として良かった。働き続けていれば相当辛い結末になっていたかもしれない。
「陰口、噂好き、物の言い方がきつい女性などが嫌で仕事を辞めました。良い職場だったら結婚後も仕事をしていますけどね」
一方で、同様に比較的女性が多い接客業はいい経験になったようだ。
「接客業はしんどかったけれど『ありがとう』と言ってもらえるお客様もいたのでいい経験になりました」
どんな仕事をするにせよ、人間関係が良好であることは重要だ。