どんなにやりがいのある仕事でも、働く環境が劣悪だと働き続けることは難しい。大阪府の40代女性は幼稚園教諭として働いていた当時、とんでもない激務を経験した。
「作品展の飾り付けで、帰宅したのが深夜1時。次の日、バス当番で、7時半出勤」
早朝から深夜まで続く勤務のせいで「4時間しか寝れてなかった」というから衝撃だ。(文:真鍋リイサ)
「毎日誰かしらが涙を流す」
しかも勤務時間が長いのはイベントの時だけではなく、
「普段も先輩が帰らないと帰れない。帰ったら睨まれる。21、22時帰宅が普通」
「なんども労働監査の人が来てたなぁ……」
という有様。たびたび労働基準監督署の監査が入ったようだが、状況は一向に改善されなかった。しかも「園長の娘」から
「夜20時からピアノのレッスン始まるわよ!」
というパワハラな放送が流れ、残業という概念すら無かったかのようだ。
「毎日誰かしらが涙を流す。パワハラが横行する。廊下は先生は走れ、こどもは走らすなめちゃくちゃで、毎年10人前後の先生の入れ替わりがあった」
こう長時間労働やパワハラの実態を振り返った。こんな環境では職員が辞めてしまうのも当然だ。
「それから何年かたち、補助金に手をつけて、園長親子は逮捕されてましたね……」
職員への横暴な態度だけではなく、公金の私的流用をしていたとは救えない。誠実に子どもたちと向き合う幼稚園教諭や保育士が働きやすい職場が増えてほしいと願うばかりだ。
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