その豪華さで毎年注目を集めたヴィクトリアズ・シークレット・ショーが6年ぶりに復活した。批判を乗り越えて、今のブランドを反映させつつ、皆に愛されたグラマラスさとエンターテイメント性を打ち出すと宣言していたショーを振り返る。
【動画】人種・年齢・体型、幅広いモデルが登場
ヴィクトリアズ・シークレットのショーは1995年にスタート。以来、錚々たるモデルたちがランウェイを歩き、高価なジュエリーを散りばめた「ファンタジーブラ」や、豪華ミュージシャンによるパフォーマンスなどで注目を集めたが、2019年にモデルの多様性の欠如や、経営陣のセクハラなどが糾弾され、ショーの開催が中止されていた。
現地時間10月15日、米ニューヨークのブルックリン・ネイビー・ヤードで開催された新生ヴィクトリアズ・シークレットのショーでは、オープニングを飾ったジジ・ハディッドをはじめ、テイラー・ヒル、バーバラ・パルヴィン、アドリアナ・リマ、キャンディス・スワンポール、リウ・ウェン、タイラ・バンクスといった常連モデルがカムバックを果たした。
同じくOGのベラ・ハディッドとアレッサンドラ・アンブロジオは事前アナウンスなしにサプライズ登場。さらに、50歳にしてヴィクトリアズ・シークレット・ショーデビューとなったケイト・モスは、娘のライラと一緒に参加。カーラ・ブルーニ(56)やエヴァ・ハーツィゴヴァ(51)、前出のタイラ・バンクス(50)ら、往年のスーパーモデルの姿もあり、世代を超えたモデルがランウェイを歩いた。
2018年のショーでは、ブラッドリー・クーパーとの間に娘のリアを妊娠中だったイリーナ・シェイクも再び参加。彼女やジジ、アドリアナ、キャンディスらママになったモデルが多いのも注目を集めた。
また、日本人モデルの美佳も登場するなど、アジア系やアフリカ系モデルの姿も多くみられ、さらにプラスサイズモデルのパロマ・エルセッサーやアシュリー・グラハムも登場。ヴィクトリアズ・シークレット・ショー史上初めてのトランスジェンダーモデルとして、アレックス・コンサニやヴァレンティーナ・サンパイオがランウェイを闊歩した。
これまで、テイラー・スウィフトやアリアナ・グランデに加え、エド・シーランやマルーン5、ブルーノ・マーズといった男性アーティストが起用されることも多かったパフォーマーには、BLACKPINK・リサと、南アフリカ出身で、アマピアノ(南アフリカ発祥のハウス+ヒップホップ+ジャズ+クワイトミュージックを融合させたダンスミュージック)と他ジャンルを融合させたダイナミックなダンスパフォーマンスで知られるタイラ、そして大御所のシェールが登場。ここでも、女性をエンパワーするメッセージと多様性を見せつけたようだ。