先日、長年模型作りで愛用していたデザインナイフの柄が壊れてしまった。柄が壊れるってなかなかあり得ない状況なんだけど、なんか削る時に思いっきり力を入れて作業してたので、それが原因だったのかもしれない。
幸い、同じようなものは大量に売られているから、すぐに別のナイフをゲットすることができた。このナイフで色んな素材を傷つけまくるぞ~!
さて、せっかくナイフが壊れた話をしたので、今日はちょっとゲームの中でも刃物。つまり武器が壊れてしまう仕様について、強引だけど関連付けた話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)
ロールプレイの一環として、予備の一振りを温存しておく楽しさもある!
先日、2ちゃんねるに「武器が壊れるゲームはダメだ」というスレッドが立っていた。スレ主は理由について一言「ダメ」と書き込んでいる。よほどダメだったのだろう。
そしてこの主張に対しては、全体を通して見ると賛同者の声が多かった。ちょっとその書き込みを引用させていただく。
「直せるなら良いけど消滅系は嫌」
「修理のし易さによる 武器ニコイチに出来るとか売ってる消費アイテムで簡単に直るとか ダンジョン最奥でアイテム無くなって武器これ一本しかねぇとか弱いけどこれも持っておくかとか ちょっと焦ったり 考えたり 普段使わない武器使う事になったり面白くなる要素でもあると思ってる だるいけど」
「耐久ならまだわかる 消滅するのはほんとうにめんどくさい ブレワイとか序盤でやめた」
「FEは気楽に買えるし武器を鍛える必要ないから良いけどサガフロ2みたいにダンジョン内で途方に暮れるハメになったり、シレンみたいにただでさえ武器紛失の恐れがあるのに何日もかけて鍛えに鍛えまくった武器が回数制限からの破損あるのは勘弁」
と、こんな感じで具体的なタイトルを挙げて苦い思いをした実感を踏まえた意見を挙げている人がちらほら。分かります。僕も『サガフロンティア2』で武器が壊れたらチップになり、そのチップが有用な通貨に転用できるとは分かっていても、それにしては武器の耐久度が高いし、イマイチしっかり機能してないなぁと思ってたクチだし。だからクヴェル武器にばかり頼ってた。
でも、まあロールプレイとして見れば、引用した書き込みにもあるけど、ダンジョンの奥底でメイン武器が使い物にならなくなったとき、普段使ってない武器を抜くってのはシチュエーションとして面白みがあるよねって気はするのだ。
たとえそれが実際のストーリーになんら影響がなくても、自分のプレイにだけ発生したテキストのような気がして。武器の破壊という足かせのようなものも、状況次第ではよりモチベーションを上げることはあるんだよね。
でもやっぱ武器の破損はしんどいって意見も分かる
個人的には、僕が破損しようと消滅しようと、それはそれであんまり気にならないタイプ。サガ系だとファイナルストライクみたいな感じの名前の、固有技をを使うと武器が壊れて一撃で消滅する、みたいな仕組みもあったりするけど、あれもいよいよ打つ手がなくなった時には最後の手段として使えるので嫌いじゃない……。
それに、壊れるものの消滅はせず使用不能になるだけというゲームもいくつかやってきたが、直せるならあんまり気にせず壊れるまで振り続けることもできるし。
そういえば先月から『ファイナルファンタジータクティクス』を何度目か分からないぐらいまた遊び始めたけど、アレもナイトの「戦技」で武器どころか全身の装備をことごとく破壊できてしまうよね。貴重品でもお構いなしに。
武器の耐久度はないゲームだけど、破壊することは可能ってのもなんかいいよね。まあ、昨日エクスカリバーをウエポンブレイクされて怒りのリセットしたばかりだけど。
ただ、そうは言ってもやっぱり武器が壊れてしまうことで遊びの自由度を削がれてしまうという考えを持つ人の気持ちも分かる。モンハン大好きな知人も、はじめて武器が壊れるゲームで遊んだ時に「なんで武器が壊れるんだよ!」って怒ってたし。
とりあえず「モンスターの頑丈な素材を使ったモンハンの武器は壊れないけど、そうじゃない武器は壊れるよ」ってなだめておいたけど、それでも納得してくれなかった。でも、僕が愛用していたデザインナイフもそうだけど、武器や道具っていつか壊れるからね。
ゲームの中って基本的にありえない文化とか魔法が入り乱れてるから失念しがちだけど、やっぱり壊れることが普通のものは、壊れていいと僕は思う。武器が壊れるゲームの制作者も、きっとそこはフラットに「そりゃ壊れるでしょ」って思って、そう設定しただけなんじゃないかなぁ。