トップへ

ミッキー・カーチスが歌う細野晴臣作曲の主題歌も! 映画『運命屋』本予告解禁 小泉今日子、堤幸彦らのコメントも到着

2024年10月18日 19:11  クランクイン!

クランクイン!

短編映画『運命屋』ポスタービジュアル (C)2024 映画「運命屋」
 歌手・俳優・レーサーなどとして活躍しているミッキー・カーチスが85歳にして主演を務める短編映画『運命屋』より、細野晴臣が作曲した主題歌を使用した本予告が解禁され、立川志らく、中尾ミエ、小泉今日子など各界の著名人よりコメントが到着した。

【動画】細野晴臣が主題歌を作曲、主演ミッキー・カーチスが歌唱! 映画『運命屋』本予告

 1958年にロカビリー三人男として爆発的なブームを起こし、同年に映画『結婚のすべて』で俳優デビュー。以来、ロカビリー歌手、俳優、タレント、音楽プロデューサー、レーサー、華道家、落語家、画家と、日本芸能史における万能の天才として名を馳(は)せるミッキー・カーチス。今年85歳を迎えた、今が1番面白い彼の芝居と歌をフィルムに残すべく立ち上がった企画、短編映画『運命屋』が公開される。

 本作は、人生において1番大切なものとは何かを自身に問う元ミュージシャンの老人・時雨奏(カーチス)が、人の記憶と命を管理するという“運命屋”の女性・イオリ(広山詞葉)と出会い、最期の決断を前に起きる奇跡の瞬間を描く物語。

 企画・プロデューサー、そしてイオリを演じるのは、ミッキーを人生の師と仰ぐ広山詞葉。脚本・監督を務めるのは、映像作家として数多くの実写作品・アニメ作品を手掛ける森田と純平。そして“ミッキー・カーチス”を語るために欠かせない音楽については、ミッキー自らが主題歌の作曲を細野晴臣に、劇伴をSUGIZOにオファーした。

 このたび解禁された本予告映像では、ミッキー12年ぶり新曲となる細野晴臣作曲の主題歌「面影ノスタルジア」の一部を聞くことができる。映像は、ミッキー演じる時雨に「あなたは7日後に寿命を迎えられます。運命で決まっています」と謎の女性・イオリが声をかける物語のオープニングから始まる。

 運命屋と名乗る彼女は、「このまま寿命を全うするか、寿命を延ばす代わりに一番大切な人の記憶を消去するか」と時雨に人生最期の選択を与える。北海道名寄市の広大で美しい空や、時雨を演じるミッキー・カーチスの人生を刻んだ楽器が並ぶガレージが映し出されるなか、時雨が歌い続けている意味とは? そして最期の選択でどちらの答えを選ぶのか? 優しいギターの音色と切なくも力強いミッキーの歌声と共に紡がれていく物語の行く末に期待が高まる映像だ。

 また、ミッキー・カーチスの人生を刻んだ物語に各界著名人たちより感銘のコメントが到着した。落語家の立川志らくは、弟弟子の落語家・ミッキー亭カーチスとして活動を続けるミッキー主演作品を、「ハーモニカ、落語口調、悪ふざけ、そして歌声。それらを哀愁で包み込んだ最高のエンターテイメント。ラストシーンの粋さ。傑作です!」と絶賛。

 歌手・女優の中尾ミエは「”音楽の魅力”と”人生において本当に大事なこと”とは何か、をミッキー・カーチスさんが素晴らしい演技で教えてくれました」と、今年86歳を迎えたミッキーの力強い演技と彼が奏でる音楽の力を讃えるコメントを寄せた。

 また、俳優業のみならず、プロデューサー、歌手、執筆家としても活躍する小泉今日子は、「愛が溢れた映画に拍手。自分を信じて作品を作り続けているプロデューサーの広山詞葉にも拍手」とコメント。

 映画監督の堤幸彦も「自然体の物語にじんわり感動、どころかずっと“その意味”を考えてしまう」「広山詞葉さんの“純朴な狙い”に、脳の一部が反応したからに他ならない。見事だ。見事な短編だ!」と作品だけでなく、本作の企画・プロデュース・主演女優を担った広山にも愛のこもった応援コメントを寄せている。

 ほかにも、俳優・脚本家・演出家そしてミッキー亭一門でもあるマギー、放送作家の倉本美津留、放送作家・脚本家の小山薫堂ら7名の著名人よりコメントが寄せられた。

 また、ミッキー・カーチスが12年ぶりに歌う新曲「面影ノスタルジア」のカセットテープが、数量限定にて前売券とセットで販売中。A面に英語ver、B面に日本語ver収録。シネスイッチ銀座(東京都)、札幌・シアターキノ(北海道)、上田劇場(長野県)の窓口にて購入できる。

 映画『運命屋』は、11月2日より札幌・シアターキノにて先行公開、11月8日より全国順次公開。

 立川志らく、中尾ミエ、小泉今日子、堤幸彦らのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■立川志らく(落語家)

 ミッキー・カーチス、日本のエンターテイメント界の最大スター。またの名をミッキー亭カーチス。立川流の落語家で志らくの弟弟子。そんなミッキーさんの人生を凝縮したような映画。ハーモニカ、落語口調、悪ふざけ、そして歌声。それらを哀愁で包み込んだ最高のエンターテイメント。ラストシーンの粋さ。傑作です!

■中尾ミエ(歌手・俳優)

 「音楽の魅力」と「人生において本当に大事なこと」とは何か、をミッキー・カーチスさんが素晴らしい演技で教えてくれました。「歌えば思い出すんだよ。歌なんてそんなもんなんだよ」。まさにその通りだな、と。全ての記憶が無くなっても、音楽を聞けばその当時が蘇る、そんな魔力が音楽にはあります。私も、つくづく音楽をやっていてよかったなと思いました。

■小泉今日子(俳優・歌手・プロデューサー)

 運命のコントロールを回避する音楽。だからみんな音楽に笑って、泣いて、信じて、愛するんだな。愛が溢れた映画に拍手。自分を信じて作品を作り続けているプロデューサーの広山詞葉にも拍手。

■堤幸彦(映画監督・演出家)

 ミッキー・カーチス、細野晴臣、SUGIZO、そのラインナップをみて、1960年代からのロックファンが動かないわけにはいかない。しかしそこを超える自然体の物語にじんわり感動、どころかずっと“その意味”を考えてしまう。それは監督・森田と氏、そして最近もっとも推しプロデューサー・広山詞葉さんの「純朴な狙い」に、脳の一部が反応したからに他ならない。見事だ。見事な短編だ!

■マギー(俳優・脚本家・演出家・ミッキー亭一門)

 佇まい、息遣い、眼差し、微笑み。台詞ではない『…』に込められる情感。齢を重ねてこそ薫る深い味わい。『ただ、そこにいれば、ものがたり』。我が師ミッキー・カーチスの存在感が北海道の空をも優しく包みこむ。

■小山薫堂(放送作家・脚本家)

 やわらかな時間の中で紡がれる物語を観て、今は亡き人生の師に言われた言葉を思い出した。「人はね、いい思い出だけを持って老いてゆくんだ。だから恐れずに、色々な思い出をつくればいい」。ちいさな奇跡が胸に沁みる人生最期の7日間。限りある自分の運命を考えるきっかけを、この作品からいただきました。

■倉本美津留(放送作家)

 その昔ミッキー・カーチスはロックンロールをもたらし我々の国をイカした音楽で目覚めさせた。そして66年経った今、この映画の音楽でまた、我々を覚醒させる。