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【フィギュア】日本勢女子3人がGPスケアメに出場 渡辺倫果、調整に手応え「選択肢が増えた」

2024年10月18日 15:42  日刊スポーツ

日刊スポーツ

GPシリーズ第1戦スケートアメリカの公式練習に参加した渡辺(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇17日(日本時間18日)◇米テキサス州アレン◇女子公式練習



日本勢の渡辺倫果(22=三和建装/法政大)、樋口新葉(23=ノエビア)、青木祐奈(22=MFアカデミー)が、18日のショートプログラム(SP)を前に公式練習に臨んだ。


昨季の4大陸選手権3位の渡辺は、9月の連戦での経験を生かす。今秋は東京夏季、ロンバルディア杯(イタリア)、東京選手権と実戦を重ね、SP、フリーで大技トリプルアクセル(3回転半)を計3本組み込む構成に挑戦。「アクセルを3本やるつらさというか、しんどさもちゃんと感じることができた」といい、「選択肢がすごく増えた」とうなずく。今大会へは「順位も大事。アクセルの挑戦というより、確実にできることをやるという風に位置づけている」と冷静に臨む。


22年北京オリンピック(五輪)団体銀メダルの樋口は「自信を持ってやれば点数も出るんじゃないかというような練習ができている」と手応えを示した。休養からの復帰明けとなった昨季のGPシリーズは、フランス杯が5位、NHK杯が9位。その1年前の姿と重ね合わせ「(昨季は)結果というよりも滑りきるという感じでしたが、今は目標がちゃんと見えている。結果を出せるようにしたい」と、結果にこだわる姿勢を強調した。


昨季のNHK杯でGPシリーズデビューを飾った青木祐奈(22=MFアカデミー)は、これが海外での初のGP出場。高3夏の左足首骨折や大学2年の全日本選手権での最下位を乗り越え、22歳にして立つ初舞台に「自分でもここまで戻ってくれるとは正直思っていなかった。すごく感慨深い。後輩たちにも少しでも希望を与えられたら」と実感を込める。この日は代名詞のルッツ-ループの連続ジャンプも確認し「ショートもフリーも満足できる演技をしたい」と思い描いた。(アレン=藤塚大輔)