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半年ぶりターマックでセット確認に集中。「デイ2がもっともタフになる」と警戒揃う/WRC第12戦 デイ1コメント

2024年10月18日 10:30  AUTOSPORT web

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2024WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー アンドレアス・ミケルセン(ヒョンデi20 Nラリー1)
 10月17日、2024年WRC世界ラリー選手権の第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』の競技初日“デイ1”が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに立った。

 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのレギュラードライバーである勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合4番手で大会初日を終えた。そんなデイ1を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合6番手
「チャレンジングなラリーになるだろう。昨年はクレイジーなコンディションだったが、少し晴れているから今年は少し違うようだね。今回は、金曜土曜と、日曜というふたつの戦いがひとつのラリーになるような、ユニークなラウンドになるかもしれないね」(シェイクダウン)

「まずはいろいろとやってみよう。今年は雪と砂利のラウンドで表彰台を獲得できているが、ターマックでも表彰台を獲得したいと思っている。たとえ昨年と違ってドライだとしても、ターマックは難しい戦いになるだろうね」(SS1)

「本当に暗かったよ。でも、僕らはいつも暗闇でドライブするのが好きなので、いい気分だった。実際、すこしグリップの変化もあったよ。コーナーの長さが見えにくいこともあるけど、暗闇でドライブするのは本当に好きだ」(SS2)

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合9番手
「我々は、多くのカット、ぬかるみ、そしてトリッキーなコンディションを予想していた。今週末はそうはならないと思うが、100%信じられるわけではない。シェイクダウンはもっとも代表的なステージではないが、僕のクルマは少し柔らかいセットだったように思う」(シェイクダウン)

「久しぶりにターマックに戻るのを楽しみにしている。ラリー1マシンを手懐けるのが楽しみだ」(SS1)

「最後の部分は少し滑りやすくて難しい。路面には小さな埃のようなものが残っているようだった。それに、今はかなりのアンダーステアがあるので、まだマシンが快適ではないね。乗っているのはまだ楽しいが、プッシュするにはクルマを信じる必要があるんだ」(SS2)

●ジョルダン・セルデリディス(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合27番手
「最後にプーマ(フォード・プーマ・ラリー1)でこんなに速く走れたのは2年前だ。自分の状況も変わったようで、速く走れるようになった気がするよ。M-Sportと仲間になることができて感謝している」(シェイクダウン)

「今のところは良い日だ! 競馬場のステージでも悪くなかったよ。素晴らしいステージで始まった今夜のラリーが楽しみだ」(SS1)

「難しいステージだった。夜はグリップがコロコロ変わるし、思っていなかった所も汚れているんだ。かなり難しかった」(SS2)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合2番手
「ここまで調子は良く、先週はオーストリアでテストとちょっとしたラリーを行って素晴らしい準備ができた。ターマックに戻るのは楽しいね。たくさんの観客が来て楽しんでくれているのも間違いない。我々も落ち着きつつ、楽しんでいきたいと思う」(シェイクダウン)

「ゲームプランは、ラリーを良いリズムで乗り切り、楽しむことだ。我々全員が今週末にタイトルを獲得したいと願っているが、週末がどうなるか見てみる必要があるね」(SS1)

「正直喜ぶことはできない。愚かにもストローバリアに触れて右前のエアロが外れてしまった。明日午前中もそのハンデキャップを負うことになるようだ。しかし、僕たちにはもう失うものは何もないようだ」(SS2)

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合5番手
「世界選手権に向けて重要な週末だ。我々は間違いなくベストを尽くす必要があるだろう。天候に関しては、昨年よりも安定している。おそらく明日のチェコでのステージがもっとも厳しいステージになるはずだ」(シェイクダウン)

「最大限までプッシュする必要があるし、それが目標だ。何がどうなっても、タイトルに向かって進むよ」(SS1)

「予想よりも少し面白かったよ。グリップの変化が大きくて、ブレーキングもかなりトリッキーだった」(SS2)

●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合3番手
「長い時間が経ったが、戻ってきて彼らと同じレベルの走りをするのは簡単ではなかった。チームのために最善を尽くすつもりだ。モンテカルロやクロアチアで走った時よりもさらに攻めるよ」(シェイクダウン)

「可能な限りプッシュするつもりだ。難しい挑戦になるだろうが、とにかくやってみる」(SS1)

「テストでクルマを大きく変更したが、運転するのが本当に楽しかった。ターマックで楽しんだのは初めてだよ。プッシュしているようには感じず、すべてがコントロールされていたんだ。チームメイトのセットアップをコピーしようとしたが、あまりうまくいかなかったんだ。それよりもさらに寛容なものにしたので、今は満足だ」(SS2)

※いずれもSS走行直後の公式インタビューより

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位
「ラリーをスタートできて嬉しい。昨年より天候が良さそうで、今週末は楽しめそうだ」

「今日最初のステージはいいスタートになったが、2本目はかなり滑りやすいステージだった。ここまですべて順調だが、まだあまり多くの距離を走っていない。明日はより多くのアクションがあるはずだ」

「SS2でもそうだったように、森のなかのいくつかのセクションはきっと滑りやすい状態が続くだろう。しかし、それ以外はインカットさせないためのポールが立てられているので、路面はクリーンな状態に保たれ、より高いグリップが得られるはずだ」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合7番手
「最近はそう頻繁にチャンスがあるわけではないが、暗闇のなかを走るのはいつだって楽しいものだ。しかし、今晩2本目のステージはかなり予測不可能だった」

「グリップがあまり良くないところもあれば、かなり良いところもあったからだ。さらにいい走りができたように思うが、それは誰でも言えることだね。ただ、これから先のステージは良さそうに思っているよ」

「コーナーの内側にインカットをさせないためのポールがたくさん置かれているので、路面に掻き出されるダートは減るはずだ。それでも、正しく対処しなければならない難しい要素がたくさんあるし、そう簡単には行かないはずだ。明日のステージはややテクニカルで、週末の残りのステージよりも少し路面にダートが多く出ることを警戒したい」

●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合8番手
「今朝のシェイクダウンは、ラリー本番で走行するステージとまったく同じタイプではない。とくに今晩のステージや、明日のステージとは異なるが、それでも非常にいいフィーリングだった」

「昨年と比べるとコンディションはドライで安定しているようで、それは自分たちにとって大きな助けになると思う。このままの状態が続けば、かなり楽しめるはずだ」

「夜のSS2はとても気持ちよく走れたが、同時にかなり難しいとも感じた。完璧からはほど遠い部分が多く、ブレーキングポイントやコーナーで慎重になり過ぎてしまったのだろう。それでも明日が待ちきれないよ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合4番手
「ラリーに戻ってくることができて嬉しいしですし、最初の2本のステージはどちらも楽しめました。それほどプッシュしなかったのですが、走りを楽しみました。クルマはとても素晴らしく、いい気分です」

「ここまでのところすべて順調ですし、ペースノートも、そこに書き込む情報もうまく機能しているので、今のところは満足しています。明日は今回のラリーでもっともタフな一日になるかもしれないので、慎重な姿勢を保つべきでしょう」

「一歩一歩着実に進み、自信、リズム、フィーリングを築いて行くつもりです。今回の目標はすべてのステージをいいフィーリングで走り切り、ベストを尽くすことです」