2024年10月18日 07:51 ITmedia NEWS
米Googleのスンダー・ピチャイCEOは10月17日(現地時間)、組織再編を発表した。
検索・広告部門トップ交代
12年にわたって検索・広告部門の責任者を務めてきたプラバカール・ラガヴァン上級副社長に代わり、2003年から同部門の幹部を務めてきたニック・フォックス氏が後任になる。
検索・広告部門であるKnowledge&Information(K&I)は、Googleの検索サービスの中核を担っており、最近では「AI Overview」(日本では「AIによる概要」)や「かこって検索」、広告のAIツール「P-MAX」などを手掛けた。
ラガヴァン氏は今後、Chief Technologistとしてピチャイ氏や他の幹部と「緊密に連携して技術的な指示とリーダーシップを提供し、技術の卓越性を重視する文化を育んでいく」。
GeminiアプリをGoogle DeepMindに移管
これまでK&I部門にあったGeminiアプリのチームを、Geminiモデルを共同開発した傘下のGoogle DeepMindに移管する。
ピチャイ氏は、「GeminiアプリはGeminiモデルへの直接の消費者インタフェース」であり、この再編で「Geminiアプリでの新モデルの迅速な展開が可能になる」と語った。
GoogleアシスタントをPlatforms&Devicesチームに
Googleアシスタントのチームは、リック・オステルロー上級副社長が率いるPlatforms&Devicesチームに統合する。「AIを活用したホームイニシアチブを1つのチームに統合し、ユーザーエクスペリエンスの向上に重点を置く」という。
こうした再編は、Google がAI分野のリーダーとしての地位を確立すべく取り組んでいる中で行われた。また、同社は複数の独占禁止法訴訟に直面している。米司法省(DoJ)は8日、検索における独占を排除するために同社の一部を分割するか、業務慣行を変更するよう強制するよう連邦裁判所に要請することを検討していると発表した。