【動画】タモンズのツッコミ・大波康平役に和田正人、ボケの安部浩章役に駒木根隆介 映画『くすぶりの狂騒曲』予告編
2014年「大宮ラクーンよしもと劇場」オープンに合わせて、東京の劇場でくすぶり続けていたタモンズ、マヂカルラブリー、GAG少年楽団などの芸人たちが集められた。彼らは「島流し」と揶揄されながらも、大宮を盛り上げるためにユニット「大宮セブン」を結成。当初は劇場にお客さんが全く入らず、ほぼ無観客ライブの毎日だった。そのため、「大宮セブン」のメンバーたちは自ら煙の中での営業、雨の中傘をさしての営業、ただのカレー屋でほぼ外国人の中での営業など、東京では考えられない数々の修羅場をくぐって、今では多くのメンバーは数々の賞レースで結果を残し、テレビでも活躍中だ。
そんな「大宮セブン」の真実に迫る物語が、結成10周年という節目に映画化。「大宮セブン」の初期メンバーでありながら、仲間の活躍を横目に、飛躍のきっかけをつかめない状況に葛藤するタモンズを中心に、成功を夢見る芸人たちの軌跡をたどる大人たちの青春群像劇が誕生した。
本作の中心となるタモンズのツッコミ・大波康平を和田正人が、ボケの安部浩章を駒木根隆介が演じる。そのほか、チュートリアルの徳井義実、岡田義徳などが出演。
予告編は、甲高い声と独特な視点で笑いを誘う安部と、鋭いツッコミで観客の心をつかむ大波によるお笑い芸人・タモンズ（大波・安部）のエッジが効いた漫才から始まる。続いて、タモンズを演じる和田正人と駒木根隆介が登場する場面に切り替わり、映画の世界へ引き込んでいく。舞台は、「大宮セブン」の拠点「大宮ラクーンよしもと劇場」。「お客様が1人も入っていません」「ウケてるとこ見たことないで」という辛辣なセリフとともに、映し出される大宮セブンのメンバー。売れていく芸人たちを横目に、彼らの焦りは募るばかり…。
そんな最中、初代劇場支配人・名越総一郎（徳井）から励ましの言葉を掛けられる大波（和田）。そして安部（駒木根）も、囲碁将棋・根建太一から「自分に嘘を付くな！」と叱咤を受け、さらに街中でタモンズのファン・瑠々（永瀬未留）から受けた「タモンズは面白いです！」という叫びをきっかけに、何かが弾けたように雄叫びをあげる…。くすぶり続けてきた日々から、また走り出した彼らは、果たしてどんな生き様を歩むのか。芸人のリアルを事実を基に描いて、頑張る人へ応援歌を捧ぐ、心揺さぶる予告編が完成した。なおこの予告編はタモンズが自らナレーションを担当し、よりリアリティが増した仕上がりとなっている。
主題歌は、2004年に代表曲「桜」でNHK紅白出場、レコード大賞金賞・作曲賞を受賞した河口恭吾による書き下ろし楽曲「悪い恋人」に決定。本作に共感することも多いと語る河口による、哀愁漂いながらも、どこか懐かしさを感じる一曲に仕上がった。同曲は予告編でも中盤に流れ、物語をエモーショナルに盛り上げている。
河口は「映画の中で描かれる笑いに魅了されたがゆえの様々な葛藤や挫折は音楽を選んだ自分自身が経験してきた事と共通するものが多く、自然と感情を映画にそわせながら曲を書くことが出来ました。『くすぶりの狂騒曲』のおかげで音楽を始めた頃の気持ちを久しぶりに思い出すことが出来ました。そして、この曲が生まれたことで新たな気持ちで音楽と再び向き合うことが出来たような気がします」と語っている。
映画『くすぶりの狂騒曲』は、12月13日より全国公開。
河口恭吾のコメント全文は以下の通り。
＜コメント全文＞
■河口恭吾（主題歌）
映画の中で描かれる笑いに魅了されたがゆえの様々な葛藤や挫折は音楽を選んだ自分自身が経験してきた事と共通するものが多く、自然と感情を映画にそわせながら曲を書くことが出来ました。
「ほれちまったら 仕方ないさ～出会わなければと吐き捨てても その手をどうしても離せない」という歌詞は見通しの悪い現実の中でも自分の選択を愛情と皮肉とユーモアで肯定しているように聞こえますし、簡単には割り切ることの出来ない人生への答えのようにも聞こえます。
「くすぶりの狂騒曲」のおかげで音楽を始めた頃の気持ちを久しぶりに思い出すことが出来ました。そして、この曲が生まれたことで新たな気持ちで音楽と再び向き合うことが出来たような気がします。
