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田中夢羽が「ALICE」主演 ROLLY「70年代の清純派」池上季実子「不良にしてあげる」

2024年10月16日 15:35  日刊スポーツ

日刊スポーツ

ミュージカル「ALICE~不思議の国のアリスより~」の出演者たち。左から吉田要士、土屋アンナ、池上季実子、田中夢羽、ROLLY、河相我聞

女優田中夢羽(24)主演のミュージカル「ALICE~不思議の国のアリスより~」(11月7~9日=東京・きゅりあん大ホール、同24日=愛知・刈谷市総合文化センターアイリス)のけいこ取材会が16日、都内で行われた。


ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」を原作にしたオリジナル。西田直木氏が上演台本、音楽、演出を担当。洋服を着たウサギを追ったアリス(田中)は、不思議な穴の中に飛び込んでしまう。そこには見たことのない不思議な世界が広がっていた。


田中は「あと1カ月もたたないうちに初日を迎えるかと思うとドキドキします。日々の稽古で積み上がっているのを実感しているので、絶対すてきなミュージカルになると思います。この作品に出られて、こんなラッキーなことはない。この現場が終わったら、悪いことが起きるかも」と笑った。


すぐに処刑命令を出すハートの女王役の池上季実子(65)は、芸能生活51年目で初のミュージカル挑戦となる。「ミュージカル新人で、ロック世代に囲まれて、使命感を持ってやっています。学ぶことばっかりです。(普通の)お芝居とは違う間とか音、呼吸。お稽古が進むほど、今プチパニックを起こしています」。


ROLLY(61)は帽子屋のハッターを演じる。「出演者1人、1人、全員の情熱がすごいんです。情熱を持って何かを全員で作ることができるなら、必ずやそこに素晴らしい光が差し込む」。


今回が初のミュージカル出演で、チェシャ猫役の土屋アンナ(40)は「初めてのミュージカルなので、いろいろ教えてもらっています。やりたかったんですけど、いろいろなものが違うので、安易には入れないと思っていました。楽しいです。大人たちも考えさせられる物語だと思います」。


ミュージカルの経験が豊富な吉田要士(52)は白ウサギ役。「池上さんが演じる女王様に従順にお仕えしている役。ズーッとバタバタしています。アンサンブルのチームのダンス力が、日に日に上がっている。それを見るだけであせるし、パワーも感じています」と話した。


小説家でアリスと冒険をするチャールズ役の河相我聞(49)は「ミュージカル初めて。歌の力がすごい。やってる方もすごいですけど、見られる方もすごい楽しいと思います」と話した。


田中は「毎日が充実しています。皆さんと同じ空間で、同じ空気を吸うだけでも幸せなのに、一緒に芝居ができる。池上(季実子)さんの演技の迫力にやられて、毎日涙が出ちゃういます。アンナさん、ROLLYさんはロックな感じで、見ていて勝手に体が動いちゃう。我聞さんは一緒に悩んでくれる。(吉田)要士さんは、アクロバットしながら歌う。本当に感動しました」と笑顔を見せた。


ベテランに囲まれての田中の座長ぶりについて、ROLLYは「ウチのアリスはですね、2024年には忘れ去られた、70年代の“清純派”という言葉が似合う娘です」。池上は「本当に真面目だし、熱心、探求心旺盛。心配なのは日に日に痩せていくこと」。土屋は「ウチのアリスは爪の切り方が真面目なの。すごいギリギリよ。すごかわいい」。吉田が「子供の頃から知ってる。実は親戚のおじちゃんみたいなも。もっと殻を破って、わがままにやって欲しい」と言うと、池上は「任せて、私とアンナさんで不良にしてあげる。もうちょっと色気があったほうがいいね」と笑った。