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【陸上】サニブラウン母校で小学時代回想「公衆トイレ上って…」運動会の伝説も明かす

2024年10月16日 14:52  日刊スポーツ

日刊スポーツ

母校の東京・お台場学園港陽小学校を訪問した陸上男子短距離のサニブラウン(中央)(撮影・藤塚大輔)

陸上男子100メートルパリオリンピック(五輪)代表で世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)が16日、出身校の東京・お台場学園港陽小学校を訪問した。


小3から過ごした母校の体育館に登場すると、児童たちからは歓声が上がった。講演会では子どもたちからの質問にも対応。好きな給食には「カレーと揚げパン」を挙げ、速く走るコツには「楽しく走るとリラックスできる。楽しく走ることが大事だと思う」と答えた。競技を始めるのは「いつでも間に合う」と語りかけ、高校卒業後から拠点とする米国での経験を踏まえながら「米国では高校生から始める選手もいる。いつでも間に合います」とメッセージを送った。


講演会後には報道陣の取材に応じ「自分も元気をもらえた。来て良かったと思います。懐かしいですね。浸っています」と笑みを浮かべた。小学生の頃は「ものすごいやんちゃだった」と振り返り、「公園の公衆トイレの上にのぼって怒られたり、花火をやってて怒られたり…。スレスレを攻めて怒られていた」と苦笑いで打ち明けた。


ただ、当時から足の速さは際立っていたといい、運動会のリレーでは「負けていたけれど、半周差を追いついて勝った記憶がある」と回想。中高生の頃はお台場の砂浜でトレーニングしていたと明かし「サッカーでウオーミングアップしたり、ビーチフラッグをやったり。トレーニングではありながら楽しんでやっていた」と思い出に浸った。


パリ五輪では準決勝に進出し、自己ベストの9秒96をマーク。今秋の帰国中には自ら企画した陸上大会や将来有望な子どもたちとのトレーニングキャンプを実施し、陸上競技の普及に尽力している。子どもたちへは「その子に何が向いているかはやってみないと分からない。可能性を絞るのではなく、いろいろなものに手を出して、いろいろなことを学んでほしい。今の元気な小中学生の姿のまま、成長してくれたら」と願った。【藤塚大輔】