人手不足による企業の倒産が増え続けている。帝国データバンクの調査によれば、2024年度上半期(4-9月)の「人手不足倒産」の件数は163件と、半期として過去最多を上回ったという。人手不足は経営の危機に直結しかねないのだ。
スーパーに勤務する投稿を寄せた60代女性は、名目上は「薬の販売・営業活動」が仕事だが、実際には「ずっと納品作業とレジ打ち」をしているという。その理由は、やはり人手不足だ。(文:林加奈)
「給料が安いので求人をかけても応募が2年に1人しかない」
女性の勤務先は「中型スーパー並みの面積」だというが、
「カゴ車6~23台プラス日配・他重い大きなダンボールが1日平均40箱納品されます。 他の同業他社は人員が25名以上在籍してますが、わが社は5~10名しか在籍なく常に1日2~4名で回してます」
わずかな人数で大量に入荷された商品を受け入れる作業をしながら、大勢並んだ買い物客をレジでさばいていくため、「壮絶な戦いです」と語る。これでは従業員一人あたりの負担が大きすぎる。当然ながら新たな人材を確保する必要があるのだが……
「給料が安いので求人をかけても応募が2年に1人しかない状況です。辞めていく人の方が多い。しわ寄せは真面目に働いている人」
このため、職場では「体を壊して手術などを大勢が経験しています」と悲壮感を書いている。また、そんな店に来る客の様子について、
「並んでいるお客様が『どうしてここはレジに誰も駆けつけないの?』『そもそもレジに人が誰もいないときはどうすればいいの?』と困っている様子です」
と、人手不足のしわ寄せが客にも及んでいることを明かした。
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