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北村匠海監督デビュー作『世界征服やめた』主人公に萩原利久 藤堂日向、井浦新も出演 予告解禁

2024年10月15日 09:10  クランクイン!

クランクイン!

映画『世界征服やめた』キービジュアル (C)『世界征服やめた』製作委員会
 俳優・アーティストの北村匠海が初めて脚本・監督を手がける短編映画『世界征服やめた』に、萩原利久、藤堂日向、井浦新が出演することが決定。あわせて、予告編とキービジュアルが解禁された。

【動画】wonderboyの代表曲からインスパイアを受けた北村匠海監督デビュー作『世界征服やめた』予告編

 本作は、独特な言葉のセンスとパフォーマンスで注目をあびながら、2011年6月23日に不慮の事故でこの世を去ったポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの代表的な楽曲の一つである「世界征服やめた」に強く影響を受けた北村匠海が、この楽曲からインスパイアされて脚本を書き下ろし、自らメガフォンをとった短編映画。10月17日~27日の期間に開催される「ショートショートフィルムフェスティバルアジア 2024秋の国際短編映画祭」にてワールドプレミア上映されるほか、11月4日に開催される磯村勇斗が企画・プロデュースを務める新しい映画祭「しずおか映画祭」でも上映が決定している。

 主人公・彼方(萩原)は、社会の中で生きる内向的な社会人。変化の乏しい日常をやり過ごす中で、「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか…」と自分の無力さを感じていた。そしてどこか飄々(ひょうひょう)として、それでいて白黒をはっきりさせたがる彼方の同僚の星野(藤堂)。星野の選んだ決断に、彼方の人生は大きく揺れ動く。「死」の意味を知る時、明日の選択は自分でできることを知る。世界征服という途方もない夢を追いかけるよりも、自分にしか描けない道がきっとある。

 このたび、本作のキャストが発表された。主人公の彼方には、北村監督とプライベートでも親交があり、今やドラマや映画で大活躍中の萩原利久。 彼方の人生に影響を与える同僚の星野役には、北村監督が才能に惚れ込んでオファーした藤堂日向。彼方が通うお店の店長役で、北村監督のデビュー作を応戦し、井浦新が友情出演する。

 萩原は「まず監督、脚本北村匠海と書いてある台本を受け取るというのがとても嬉しかったです。友達が作る作品に出るというのが初めてで、何か不思議でもあり嬉しい気持ちにもなりました」、藤堂は「監督・北村匠海の初めての作品に関われたことを本当に光栄に思っております。誰もが持っているけれど、どこかに眠っているそれぞれの心の原風景を少しでも感じていただけたらなと思います」とコメントを寄せた。

 また、スタッフ陣にも、多くの企業CMや数々のミュージックビデオを手掛ける清水康彦、撮影監督にはそうそうたるアーティストから指名を受け、今の時代のクリエイティブの最先端を牽引している今最も旬なカメラマン川上智之など、北村監督の魅力に多くのキャスト&スタッフが集結した。

 あわせて、夢を見ること諦めて漠然と生きる彼方と星野の刹那的な空気感をとらえたキービジュアルと、暗闇の中でもがく焦燥感や絶望感を打ち出した予告編が公開された。

 映画『世界征服やめた』は、2025年2月より全国順次公開。

 萩原利久、藤堂日向のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■萩原利久

 まず監督、脚本北村匠海と書いてある台本を受け取るというのがとても嬉しかったです。

 友達が作る作品に出るというのが初めてで、何か不思議でもあり嬉しい気持ちにもなりました。一緒に芝居をしていた友達がこんな脚本を書くんだなととても驚いたし、音楽をやっている面も含めて本当に多才だなと感じました。お互いがプレイヤーということもあり、現場でのやり取りが1個1個とてもスムーズで、ニュアンスで伝え合うことができたのがとても良かったです。自分が役者で匠海が監督という普段とは違う形で接するのはちょっとだけ恥ずかしさがあったけど、自分より匠海の方がそういうのがあったかもしれません(笑)。そういうのも含めて現場で楽しみながらやっていました。

 役に関しては、匠海が自分にこの役を用意してくれたのがすごく納得できるし、多分この役は北村匠海も演じることができると思います。このような表現は普段役を演じる時に使うことがあんまりないんですけど、それぐらい心の深い所でキャッチできた部分があった気がしました。

■藤堂日向

 この映画の話を頂く少し前、自分は日々に疲れきり、他人に頼らず、そのまま燃え尽きようとしていました。そんな時、北村匠海に「聴いてみて」と言われた曲が不可思議/wonderboyさんの「世界征服やめた」という曲でした。涙がボロボロと溢れてきて、心が熱を取り戻して、何度も何度もリピートしました。

 感謝の連絡をした後、少ししてから「映画を撮ろうと思っていてそれに出てくれないか」と言われました。その時は、まさか自分が本当に出演することになろうとは微塵も思っておらず、軽い気持ちで出たいと言っていました。

 話がどんどんと進んでいき、いざ自分の手元に台本が来た時にようやく実感が湧いてきました。鋭利で、ハッと目を引くような、諦観を帯びたその台本は、北村匠海らしく、とても優しくて心の底から温かさを感じる台本でした。

 監督・北村匠海の初めての作品に関われたことを本当に光栄に思っております。誰もが持っているけれど、どこかに眠っているそれぞれの心の原風景を少しでも感じていただけたらなと思います。