【ニューヨーク時事】米電気自動車(EV)大手テスラがイベントで披露した開発中の人型ロボット「オプティマス」が、人の手によって一部遠隔操作されていたらしいことが14日、分かった。米ブルームバーグ通信が関係者の話として報じた。イベントでは、オプティマスが参加者と会話したり、バーカウンターで飲料を提供したりしたことが話題となった。
イベントは、自動運転タクシーの試作車を公開するために米ロサンゼルス近郊で先週開かれ、オプティマスも登場。会場を歩き回り、ダンスを披露したほか、参加者と交流した。報道によると、オプティマスは人工知能(AI)による制御で自律的に歩行したが、参加者とのやりとりは別の場所にいる従業員が監督していたという。
X(旧ツイッター)に投稿された参加者のものとみられる複数の動画では、「遠隔操作されているのか」と尋ねられたオプティマスが、「きょうは人間に支援されている。まだ完全自動ではない」などと答えている。イベントに出席した米投資家は「製品の可能性を感じることはできた」と評価していた。
2022年9月に米テスラが公開した人型ロボット「オプティマス」の試作機(ユーチューブでライブ配信されたイベント映像より)