トップへ

女子マラソン世界新チェプンゲティッチ「プラン通り」ペースメーカーに「少し遅い」と伝えていた

2024年10月14日 23:32  日刊スポーツ

日刊スポーツ

チェプンゲティッチ(2023年撮影)

<陸上:シカゴマラソン>◇13日◇米シカゴ



シカゴ・マラソンが13日、米シカゴの市街地コースで行われ、女子のルース・チェプンゲティッチ(30=ケニア)が2時間9分56秒の世界新記録で優勝した。23年9月にアセファがマークした従来の世界記録(2時間11分53秒)を大幅に更新し、女子で初めて2時間10分の壁を破った。19年世界選手権を制した実力者が、シカゴでは2年ぶり3度目の頂点に立った。


◇  ◇  ◇


チェプンゲティッチは前半から飛ばした。伴走した男子のペースメーカー2人へは「少し遅い」と伝え、ハーフを1時間4分16秒で通過。従来の世界記録より2分以上も速いペースで折り返し、後半でもスピードを保った。両手を上げてゴールに飛び込み「シカゴの(沿道の)皆さんが、素晴らしいレースをするため、後押ししてくれた」と笑顔。女子初の2時間10分切りを達成し「とても素晴らしい気持ち。このレースのために3カ月ぐらい準備してきた。ペースは速かったが、プラン通り」と胸を張った。


近年女子マラソンは高速化が進んでいる。19年にコスゲイが16年ぶりの世界新となる2時間14分04秒を記録すると、その後は好タイムが続出。世界歴代10傑のうち、8つが22年以降に記録されている。