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【アメフト】関大が無傷の立命大破り1敗死守、V戦線生き残る 次節は開幕5連勝の関学大と対決

2024年10月14日 19:22  日刊スポーツ

日刊スポーツ

立命大を撃破した関大の選手は抱き合って喜ぶ。手前の背中はWR溝口駿斗

<アメリカンフットボール関西学生リーグ:関大24-13立命大>◇14日◇たけびしスタジアム京都



優勝争いで崖っぷちに立っていた関大が、立命大に今季初黒星をつけた。ともに4勝1敗となり、開幕5連勝の関学大を追う展開となった。


全3本のTDにパスを通した主将QB須田啓太(4年=関大一)は、信頼する仲間との価値ある勝利に胸を張った。


「勝つならロースコアという展開に持ち込めた。勝負どころで(狙っていたプレーを)遂行できた。みんながそろったからこそ、脅威あるプレーができた」


昨年は関学大、関大、立命大が6勝1敗で並び、3校が同率優勝。抽選の結果、全日本大学選手権へ進んだのは関学大だった。


その甲子園ボウルの試合後、学生年間最優秀選手「ミルズ杯」に選ばれたのが、大学日本一決定戦に出場していない須田だった。


エースが最後の学年を迎えた今季、関大は開幕2戦目の近大戦で早くも敗れ、3勝1敗でこの日を迎えた。土俵際に追い込まれ、ここまで全勝の立命大に勝つしかなかった。


この日、須田のパスから2本のTDを決めたWR溝口駿斗(4年=滝川)は、特に勝負を決めた第4クオーターのTDを振り返って「(仲間が相手をブロックしてくれ)ただ、走るだけだった。今まで注目されていなかったけど、スピードには一番自信があった。オレのプレーやと思った」と、一気に駆け抜けた。


磯和雅敏監督(57)は「今日は喜んでいい。でも、何も確定していない。(残り2試合も)勝って自力でトーナメント(全日本大学選手権)に、優勝して行こう」と選手に語りかけた。


狙うは優勝だが、全日本大学選手権へは今季から大会方式が変更され、昨季までの優勝校のみから、上位3校が出場できる。まだ3位以内も確定していないだけに、指揮官が気を引き締めた形だ。


2009年以来の大学日本一を目指す関大は、次節26日は花園ラグビー場で甲子園ボウル史上初の6連覇中の関学大とぶつかる。最終節の11月9日は京大戦が待つ。残り2試合へ、無心で立ち向かうだけだ。