労働条件が劣悪だと分かったら、即行で辞めてもいいのではないだろうか。投稿を寄せた宮城県の50代女性は「コンビニのお弁当やオニギリ、サラダなどを作る食品工場へパートで勤めた時の話です」と語りだした。このコンビニ食品工場のパートをわずか3日で辞めたというが、一体何があったのか。
まず1日の労働時間が「5時間45分」だったという。つまり1日6時間連続勤務すると会社は休憩を与えなければならないが、ギリギリ「6時間にならない勤務体制」になっていた。しかも
「タイムカード押す30分前には会社へ行かなければならなく、それだけで嫌になりました」
とウンザリしたように書いている。(文:篠原みつき)
トイレに行くと「あんまり遅いから帰ったのかと思ったわー」
30分も早く行かなければならない理由は、タイムカードを押すために10分前から並ぶよう指示されており、工場に入る前に上下白衣に着替えなければならないからだった。白衣はすぐに着られるものの、
「帽子を被る前にネットから髪の毛が出ないよう鏡を見ながら被り、その上から帽子を被ります。それからがまた大変で、異物付着無いように全身コロコロを念入りにします」
と大変な準備が必要だった。職務上必要な着替えなので、本来であれば勤務時間に入りそうなものだが、会社は着替え後を勤務時間としていたようだ。「いざ勤務開始…」となってからも嫌になることは続いた。
「私はラインと呼ばれる所で、次から次と流れて来る容器に食品を入れていくといった流れ作業でした。何時間も殆ど動かず立ちっぱなしなので足も腰も痛くて痛くて… ここでも嫌になりました。向かいのラインでは、主任みたいな上の立場の人なのか?ベテランさんらしき人(女性)が激おこ、怒鳴り声も聞こえて来て…ほんと嫌だなぁって思いました」
慣れない立ち仕事で疲れる上に、人間関係の雰囲気も悪かった様子だ。トイレに行くのも一苦労だった。
「流れ作業なので、お手洗いに行きたい時は手をあげて知らせて代わりに入ってもらって行くのですが…衛生上トイレに入る前は白衣、帽子は脱ぎます。終わったら白衣着て帽子被りコロコロと、仕事前の面倒で時間かかる一連の作業をしなければなりません」
食品工場のため「これは仕方の無い事なので諦めます」と自分を納得させたが、作業に戻ると嫌味を言われた。
「ラインに戻ると隣のベテランのオバさんに『あんまり遅いから帰ったのかと思ったわー』と嫌味言われ、心の中で舌打ちしたり…怒鳴られるよりマシだけど感じわるーって、また嫌になりました」
「辞める旨を担当者へ話をしたら『理由は人間関係ですか?』と聞かれた」
そんな職場に耐えつつも、「さて、そろそろ勤務終了だな」と仕事の終わりが見えたかに思えたとき、新たな問題に気付いた。
「交代の人が来ないと帰れない仕組みでした」
「毎日当たり前のように6時間超えます。それなのに会社は休憩時間が無いような勤務時間体制にしている」
労働契約の「5時間45分が過ぎても関係無い」様子だったという。休憩もなく6時間以上働かされたのだ。この事への不満が「かなりありました」と振り返る。
「ロボットじゃないんだから、休憩時間も無く立ちっぱなしで6時間ちょい。かなりしんどかったです。食品工場系は、個性が強いと言うか、おかしな奴が多いとは噂で聞いていましたが…当たっていると思いました」「人の問題もありましたが、仕事が合わないこと、休憩も取らせずズルして働かせる会社への不満もあり3日で辞めました」
結局、無理に長時間働かされれば、長く働き続けることはできないだろう。最後に察した事をこう書いていた。
「辞める旨を担当者へ話をしたら『理由は人間関係ですか?』と聞かれたぐらいなので、それで辞める人が多いのかと推測します」
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