家族の都合で望まない転職をした上に、収入が半減したら堪らない。東京都の50代女性は看護師として総合病院で働いていたが、「転職して年収はさがりました」と嘆く。（文：篠原みつき）
「転職前は総合病院三交替勤務で、およそ680～700万円でしたが、転職後は福祉施設二交替でおよそ350万円ですので、まさに『半減』ですね。勤務している時間は殆ど変わらないのに……」
「看護師は何処に行ってもいくらでも仕事がある」と簡単に考えている夫
同じ看護師でも勤務先よって大きく待遇が変わってしまうのだ。病院から福祉施設に変わったのも大きいだろう。転職した理由は「旦那の転勤に伴う転職です」とのこと。しかも夫は、妻に負担をかけていることを悪いとは思ってはいないらしく
「旦那も義実家の親族も、『看護師は何処に行ってもいくらでも仕事がある』と、簡単に考えているのが腹立たしいです」
と憤りを書いていた。
岡山県の40代男性（事務・管理）は、今年の4月に転職し、年収が下がって「騙された」と思ったそう。
「月収25万円プラス賞与込みで年収340万円の企業から転職しました。雇用契約書では、月収26万円プラス賞与込みで年収350万だったので合意しました」
ところが、「賞与が入る予定の7月を過ぎても入っていない事態」に男性は驚いた。
「社長に聞いてみると、『賞与対象者は（勤続）1年以上』との回答。これで転職により年収がアップするはずだったのに、結局ダウンする結果となって『騙された』と思いました」
中途採用で働いた期間が短い場合、すぐに賞与が出ないことはよくある事だが、お互い事前に確認しなかったのだろう。期待していた分、落胆は激しかったようだ。
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