友達と飲みに行くと割り勘にすることが多い。だがその金額を巡って、わだかまりを感じたことがある人は結構いるのではないだろうか。
北陸地方に住む30代女性は、同性の友人5人で居酒屋に行ったとき、モヤモヤしたと打ち明ける。そのなかの1人がアトピーがひどく、「アルコールが入ると途端に肌が荒れて大変」と全員が知っていた。
「ですからその子は飲まなかったし、私は私で翌日出勤なので、最初の一杯だけにしました」
ほかの3人は遠慮することなく、次から次へと酒を注文した。そのため思わず、「あれ、ここって飲み放題だった?」と確認したという。本来であれば、飲んだ人はその分多く支払えば特に問題はないだろう。(文:天音琴葉)
「あの人は正社員なんだから気にしなくていいよ」
ところが会計時、
「『じゃ割り勘ね』と1人が言い出してびっくり。アトピーの方は小食な上、飲んでない彼女は、ざっくり2000円は人の飲んだ酒代金を支払うことになってしまいます。私も損します」
と憤った女性。何より、「お酒が飲めない人からふんだくるのはどうか」と疑問を感じ、「飲んでいない人は安くしようよ」と提案した。その結果、2人の支払額は当初より1000円安くなったものの、アトピーの彼女に「1000円でごめん」とLINEで謝った。すると、
「彼女は『いつも飲み会では釈然としない思いばかりだったから、すごく嬉しかった』とお礼を言われました」
この返事に心が救われたことだろう。ところがこのあと、酒をがばがば飲んでいたという1人から台無しにするかのようなLINEが届いたのだった。
「『あの人は正社員なんだから気にしなくていいよ、今度から』と言うのです。(中略)気にしなくて良いとは、頭がおかしい。私も最初の一杯だけなのに考慮してもらえていないので、そのメンツでは食事に行かなくなりました」
この件に雇用形態はまったく関係ない。しかも、「あの人は正社員なんだから……」と言ってきた本人も、大手メーカー系の正社員だというから、ますます意味がわからなかったに違いない。
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