自身の勤め先にダメ出ししたくなることはあるだろうか。愛知県の40代後半の男性(年収650万円)は以前、中小企業に務めていたとき、「この会社ダメだな」と思った瞬間を振り返った。
そこは社長が一代で大きくした会社で、
「私が入社した頃は皆の話を聞いてくださりワンマン感は余りありませんでした」
と打ち明けた男性。ところが社長はあるときを境に変わってしまったのだ。(文:天音琴葉)
会社規定を作るも「自分や一族に都合が悪い場合はそんなの関係なし」
社長の年齢が60歳を超えたあたりから、典型的なワンマン経営に変わったそう。次のように例を挙げた。
「自分や一族中心になり始め、会社規定を作っても自分や一族に都合が悪い場合はそんなの関係なしになったり、ある特定の社員や一族関係者が何をしてもその方だけは許されたり、会社の投資も銀行からの言いなりで外面だけよく見えることに注ぎ込んだりと、段々おかしな方向に行き始め……」
こうして一族が優遇されるようになると、一般社員の立場は悪くなった。
「社員は頑張っても評価されず、後始末ばかり押し付けられ意欲が上がらず、しらけムードがただよっていました」
役職者も例外ではなかった。「役職も上の方のベテランの方が意見を述べたら、体よく辞めさせ(られた)」と恐怖政治が始まった。ついに若手から人望のあった社員も辞めさせられた。すると……
「若手は見限って連鎖の退職が続きました。この会社だめだと思い私も退職しました」
こうして転職した男性は現在、「化学品製造メーカー」で働いていることも明かした。また前職に関する「風の噂」で投稿を結んだ。
「結局できる人は去り、社長のイエスマンはまだ残っているみたいですが、人の入れ替わりは激しいみたいです」