物価高の影響で食事の楽しみが減ってしまった人もいるようだ。長野県に住む50代後半の女性(年収250万円)は、以前は家に常備していた「オリーブオイルお徳用の大きいボトル」を、価格の高騰で買わなくなったという。それまでは「炒める、サラダにかける、パンに付ける」など、毎日のように使っていたが、
「我が家の家計では手が出せない高級食材になってしまいました」
と打ち明けた。毎日食卓に登場していたものがパタッと無くなってしまうのは、さぞかし寂しいだろう。(文:國伊レン)
「おやつやジュースは、子どもが遠慮しながら頼んできたとき」だけ
愛知県に住む40代前半の女性(年収350万円)も先程の女性と同様に、食品の購入を抑えるようになった。
「パン屋さんのパンは家族4人分買うと夕食以上の出費になるので買わなくなりました。朝は値下げしてある食パンがほとんどです。お魚も高いので鯖くらいしかあまり買わなくなりました」
「おやつやジュースは、子どもが遠慮しながら頼んできたときにスーパーやドラッグストアで安いのを買うくらい」
子どもにおやつを遠慮させる物価高が憎いが、世界情勢や日本の現状を見る限り、すぐには収まりそうにないのが現状だ。
女性は出来るだけ支出を抑えるため、他にも様々な取り組みをしている。メイク用品は今あるものを使い切るまで新しいものを買わないように心がけ、100均のアイブローや現在持っている色を組み合わせて化粧をしているという。また、衛生用品も節約重視で商品を選ぶようになり
「トイレットペーパーや生理用品などの使い捨ては単位ごとの値段をアプリで計算して、使い心地よりも値段が安い方を買います」
と明かした。これからの世の中を生きていくには、1円単位での節約が必要になってくるかもしれない。
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