女性にとって産休・育休を取りながら働き続けられる職場は貴重だ。しかし、そのときの上司次第で働きやすさが変わってしまうこともある。今から5年前、京都府の30代女性は出産後も継続してアパレル企業に勤務し、6年が経っていた。「産休、育休も頂き働きやすく続けていた」とそれまで順調だったようだが、そんな中
「4人目を妊娠。大きなプロジェクトが発足する中で私は補佐として携わり、数名と企画について進行している中でのこと」
この大仕事を前に、これまでとは周囲の様子が変わってしまったという。(文:篠原みつき)
気遣っている風だが、「実際は私を除け者」
それまでは良好な関係だったプロジェクトリーダーが、妊娠をきっかけにマタハラを始めたというのだ。
「そのリーダーは私と同期、かつ以前の妊娠、育休、産休も身近で見ていてくれて一緒に働いていた」
ところが、大プロジェクト発足ともなると話が違ったらしい。
「今回の妊娠には嫌悪感を持たれたみたいでリーダーを発端にマタハラ。良い言い方をすれば妊婦に気遣い仕事を支えてくれている。実際は私を除け者」
あからさまなハラスメントというよりは、微妙に疎外感を覚える仕事の進め方になったのだろう。ただ、リーダーは
「妊娠は今のタイミングじゃない」
などと明確に女性の妊娠を否定してきた。リーダーとして女性を頼りにしていたからこその発言かもしれないが、既に妊娠している人に言うことでもないだろう。女性はこの発言を上司である店長に相談したものの、
「店長も自身の昇給に関わる大切な時期らしく『今は黙っておいて我慢して欲しい』との事」
結局なんの解決策も講じられず、孤立無援でより失望を深めたのではないだろうか。思いをこう明かす。
「妊娠や子育て中でも企業自体が働きやすい環境を掲げていたし、実際に働きやすく気に入っていたが私も妊娠しているうえで考え、働いていた中で邪魔者扱いに残念だった」
失意の中、「結局、私はやりたかったプロジェクトを降りた」と残念な結果となった。
「そうなると、まとめ役だった私が抜けて大変だ。などなど理不尽に発言され、改めて店長に相談するも『補佐から離れても、まとめて欲しい』など都合の良い事ばかり」
邪魔者扱いしたわりに役割は課して来ようとする会社に、「それまでも色々あったため残念ではあったが退職しました」と辟易した様子で明かした。
※キャリコネニュースでは「上司に言われた許せない一言」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/APY2Q3XL