2024年10月07日 14:01 ITmedia NEWS
企業向けコラボレーションツール「Slack」のアップデート情報に書かれたバグ報告が、「深刻なのに表現がライトすぎる」と話題になっている。
例えば、こんな調子だ。
「Enterprise OrG のすべてのワークスペースから外れたはずのユーザーが、それらのワークスペースの一部で操作を行えるようになっていた問題を修正しました。お部屋を解約したのに外からリモコンでテレビのチャンネルを替えられる、みたいな状態で失礼しました。怪談の季節ももう終わりです」
つまり、企業が全ワークスペースから削除したはずのユーザーが、なぜかまだ一部の操作を実行できていた、とのこと。
具体的にどんな操作ができたのかは書かれていないが、権限のないユーザーがクリティカルな操作ができる状態だったとすると、ちょっと恐ろしい。それを「怪談の季節ももう終わりです」というジョークで締めている。
企業向けに有料サービスを提供しておきながら、これでいいのだろうか……?
また、「App セクションで未読メッセージをクリックすると、『メッセージ』タブからアプリの『ホーム』タブにリダイレクトされてしまうという問題を修正しました。野球ならホームにかえって1点というところですが、アプリとしては減点でした」とも。
いや1点もなにも、びっくりするし、不便じゃないか……。
●「インシデントなのに不謹慎」or「これぐらいでいいかも」
どうやら、Slackのアップデート情報は毎回こういうノリのようだ。基本的に、英語版のアップデート情報の直訳で、インシデントもジョーク混じりに軽く報告されている。アメリカンジョーク、といったところだろうか。
日本企業のサービスではあまり考えられないノリだ。ユーザーからは「強気だな」「インシデントなのにダメだろ」といった否定的な意見も多い一方で、「これぐらいで良いんじゃない?」という声も。
日本の企業やユーザーは生真面目で、バグや障害にをジョークで報告するなど思いもつかないが、これぐらい軽いノリで運営してみるのもアリ……なのかもしれない? いや、日本でやったら怒られそうな気がする……。