『エヴァンゲリオン』シリーズなどで知られる庵野秀明氏(64)が6日、都内で自身が企画・プロデュースによる一夜限りのスペシャル上映イベント『「宇宙戦艦ヤマト」50周年記念上映』に司会として登壇。庵野氏が新作を製作することを発表した。
【写真】”歩いて”登壇した庵野秀明氏
この日は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』などでメカニックデザインを担当し、『宇宙戦艦ヤマト2199』の監督を務めた出渕裕氏(65)、アニメ・特撮研究家の氷川竜介氏(66)とトークイベントを実施した。 庵野氏は「この度、株式会社カラーはボイジャーホールディングス株式会社様、代表取締役西崎彰司さんより『宇宙戦艦ヤマト』をベースとした新作アニメ映像を製作する権利を付与されました。同時に、株式会社東北新社様から著作権の利用の許諾も得ました」と説明。「平たく言うと、僕が新作を作ることができるようになった」と話すと会場は歓声が。「ここに来てくれる人に1番最初に言いたかった。これは僕がここにねじ込んだんです。この日言わせてくれ、と」と明かした。「詳細についてはナイショ」としたが出渕氏、氷川氏も参加する意向であることが発表された。
1974年10月6日午後7時30分。後に多くの作品・クリエイターに影響を与えた一隻の艦が発進。その名は『宇宙戦艦ヤマト』。まだアニメーションが「テレビまんが」と呼ばれた時代、わずか26話の作品は多くの視聴者に衝撃を与え、社会現象となり、今もなお多くの人々に愛され続けている。そして、その航海は今年50周年を迎えた。本企画は、「『宇宙戦艦ヤマト』との出会いがなければ、自分の今の人生はなかったと思います」と語る庵野秀明氏企画・プロデュースの元で企画された上映イベントとなる。
上映作品1本目は、テレビシリーズ第1話「SOS地球!! 甦れ宇宙戦艦ヤマト」を1974年10月6日19時30分のテレビ放送開始から、ちょうど50年の2024年同日同時刻に上映。そして、幻の8mmフィルム版『宇宙戦艦ヤマト』全3部作を一挙上映致。8mmフィルム版はテレビシリーズの再編集版という点で1977年公開の『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』と同様だが、その編集は劇場版とは異なり、新規ナレーションも使用した、知る人ぞ知る『ヤマト』。そんな幻の作品を初めて劇場で公開した。
■株式会社カラーからのお知らせ
このたび株式会社カラーは、ポイジャーホールディングス株式会社(代表取締役 西崎彰司)様より、『宇宙戦艦ヤマト』をベースとした新作アニメ映像を製作する権利を付与されるとともに、株式会社東北新社様からは著作権の利用につき許諾も得ました。
日本のアニメ作品として輝かしい歴史を持つ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのさらなる発展に寄与し、多くのファンに楽しんでいただける作品とすべく、2025年からのプロダクション開始を目標に新作劇場作品を現在鋭意企画進行中です。
なお、この新作アニメ映像は、2012年公開の『宇宙戦艦ヤマト2199』から始まり、2024年11月22日に第二章が劇場公開される『ヤマトよ永遠に REBEL3199』に連なるリメイクシリーズとは、異なる航路を進む作品です。
現在製作中のリメイクシリーズの航海の安全を陰ながらお祈りしております。
50年前、『宇宙戦艦ヤマト』に出会わなければ、今の自分は無かったと思います。自分がその『ヤマト』に関わる以上、あらゆる『ヤマト』のスタッフ・キャストに感謝と敬意と恩返しを込めて、新旧織り交ぜた面白い作品群を残りの人生を費やして可能な限り作り、『宇宙戦艦ヤマト』を後世に遺していけたら、と思っています。
何卒、よろしくお願いいたします。
株式会社カラー代表取締役 庵野秀明