2024年10月04日 12:31 ITmedia NEWS
Googleマップでレビューが「☆4」以上の店舗について、レビューの“ステマ”の可能性を判定して掲載する「ステマップ」が注目を集めている。
エリアや店名などから検索し、店舗の「ステマ?度」を0~100%で表示。累計レビュー件数が少ないユーザーを「信頼性の低い」ユーザーと判断し、信頼性の低いユーザーによるレビュー投稿が多い店舗は「ステマ?度」が高くなる。
見た人からは、「ほしかったサービス」と歓迎する声も多い一方で、「ユーザーのレビュー件数だけでステマを判定するのは乱暴で、誤判定を生むのでは」などと批判する向きもある。
●“ステマ?度”判定方法は
ステマップは10月2日に公開された。運営者は明記されていない。
掲載されているのは、全国3032駅の周辺にある店舗のうち、☆4.0以上の21万1044店。僻地の駅や、駅から離れすぎている地域の店舗は含まない。
店舗名や駅名で検索すると、レビューの店数と「魅力度」(星評価×1000+レビュー件数)とともに「ステマ?度」が%で表示される。
ステマ度は、星5つのレビューをしているユーザーの累計レビュー数の平均値から算出。累計レビュー数が少ないユーザのレビュー投稿ばかりだと「ステマ?度」が高くなる。
開発者は、景品表示法のステマに関するガイドラインなどに基づき、「ステマ業者へ高評価レビューを外注依頼するような露骨な行為だけでなく、お店側が客にクーポンなどの値引きやオプション追加などの対価を提示してレビュー投稿を依頼する行為もステマ」とし、対価を目当てにGoogleアカウントを作り、その店だけに投稿する、といった行為を批判している。
●誤判定も?
ただ「ステマップ」の仕組みでは、店舗移転などでレビュー投稿数が少ない時に、偶然レビュー経験の浅い人がレビューした店も「ステマ?度」が高いと判定されてしまうようだ。
開発者は「GoogleAPIの仕様上、これ以上精度の高い検出アルゴリズムは組めなかった」「『ステマ?度が高い=信頼性が低い』ことは事実だが、ステマではない可能性もある」と釈明し、店舗詳細ページで、ユーザーが書き込めるアンケート機能を設置した。
利用はあくまで参考程度にすべきだろう。