クレジットカードやコード決済など、キャッシュレス決済でポイントをためている人は多いでしょう。しかし、それだけではまとまったポイントにならないと感じている人は必見です。日々の買い物以外にもポイントをためる方法はたくさんあり、「ポイ活の達人」と呼ばれる人はさまざまな工夫をして、より多くのポイントをためています。
ここではFPの筆者が、ポイ活で賢くポイントをためる・使っている人が日々行っている「ポイ活の流儀」を5つ紹介します。
●ポイ活の流儀1:普段どこで何を買っているのか整理する
ポイントをためるには、基本的に買い物をしなくてはなりません。そのため、ポイントを多くためるにはたくさん買い物をする必要があり、節約と逆行します。しかし、生活する上で必ず支出するものでポイントをためると考えれば、「ポイ活」は0だったものをプラスにする活動になります。
そこでまずは、生活必需品を普段どこでどのくらい買っているのか整理することから始めます。例えば、食品はAスーパー、日用品はBホームセンター、化粧品や薬はCドラッグストアなど、バラバラだったものを1つに集約して買い物リストを作ります。生鮮食品以外の食品、日用品、化粧品などはネットショッピングでまとめて購入できます。楽天やヤフーショッピングなどを利用すれば、多くのポイントを獲得できるでしょう。
その際、「ポイント〇倍」などのキャンペーンを開催している日に買い物をすれば、さらに効率よくポイントをためられます。
生活必需品をまとめて買うようにすれば、普段の買い物の回数が減り、無駄な買い物をしなくなります。ポイントが獲得できるだけでなく、日々の買い物を見直すことで、支出の引き締めができます。
●ポイ活の流儀2:ポイントサイトを活用する
ポイントをたくさんためている人は、必ずと言って良いほど「ポイントサイト」を活用しています。ポイントサイトを経由して、買い物をしたり、サービスに申し込んだりすると、ポイントがもらえる仕組みです。
ポイントサイトの広告案件(会員登録、クレジットカードの契約、証券口座の開設など)は、多くのポイントを獲得できるチャンスとなります。そのためお得な案件を逃さないように、定期的に新着をチェックする癖をつけておくとよいでしょう。また、SNSでポイ活を発信している人をフォローするのもよいですね。企業の決算月(12月や3月)は、お得な広告が多く出る傾向があるようです。
主なポイントサイト
・アメフリ
毎日のログイン・ゲーム・アンケートなどの無料でポイントがたまるコンテンツが豊富
還元率の高さが人気
・ポイントインカム
運用実績17年の老舗サイト
一度アップしたら下がらない会員ランク制度があり、長期的に使うとお得
・モッピー
会員数1200万人を誇る
現金や電子マネー、マイルなど約50種類のポイントの交換先がある
ポイ活をしていることを、ブログやSNSで発信することも効果があります。ポイントサイトの多くには「お友達紹介制度」というものがあり、自分のブログやSNSに貼った紹介用URLから登録したお友達がポイントを獲得すると、紹介者にもその数%ポイントが付与される制度です。この付与される報酬のことを「ダウン報酬」といいます。
そのため、ポイ活をしている人をフォローしたり(情報収集)、ポイ活をSNSで発信したり(ダウン報酬)することは、多くのポイントを獲得できるチャンスとなります。
●ポイ活の流儀3:サービスを組み合わせてポイントを増量する
複数のサービスを組み合わせることで、ポイントをたくさんためることができます。例えば、次のような組み合わせがあります。
・楽天カードを使って、楽天市場で買い物をする→還元率が3%になる
・dカードGOLDを作って、ドコモの携帯料金を支払う→還元率が10%になる
・PayPayカードを使って、ヤフーショッピングで買い物をする→還元率が5%になる(条件あり)
自分や家族の生活スタイルを鑑みて、どのポイントがためやすいかを見極めてから、サービスの組み合わせを決めるとよいでしょう。
●ポイ活の流儀4:隙間時間でポイ活をする
ポイ活に時間を取られ過ぎると、費やした時間に対する満足度が下がり、長続きしない原因となります。そのため、時間がかかるアンケートやオンラインインタビューはやらない、すぐにポイントをゲットできるものなら少額でもやるなど、タイムパフォーマンスを意識して、隙間時間にできるポイ活を心がけるとよいでしょう。
移動時間や列に並んだ待ち時間などに、ゲームをしたり、まんがを読んだりすることでポイントを獲得できるサイトがたくさんあります。コツコツためていけば、ポイントの累計によってランクが上がり、ボーナスポイントがもらえるサイトもあります。ちりも積もれば山となるのがポイ活です。
●ポイ活の流儀5:ポイントは「ためる」だけでなく「使う」まで意識する
せっかくためたポイントも失効してしまったら意味がありません。ためたポイントをしっかり管理して、有効に使うまでがポイ活です。
ポイントをまとめる
たくさんあるポイントをバラバラに管理するのは手間がかかります。そんなときは、「ポイント交換サイト」を使うと便利です。ポイント交換サイトとは、ポイントサイトやさまざまなサービスを利用してためたポイントを、一括にまとめて管理することができるサイトです。まとめたポイントは現金や電子マネー、マイレージなどに交換できます。
主なポイント交換サイト
・ドットマネー
交換手数料無料
保有しているポイントをマネーにまとめて一括管理ができる
・PeX
ポイントを商品・電子マネー・マイレージ・現金などに交換
1年に1度ログインすればポイントの失効がない
ドットマネーの場合、ためておける期間は6カ月後の月末までとなっているので注意しましょう。PeXの場合は、1年に1度ログインすればポイントの失効がないので、各ポイントを交換してしまえば有効期限を気にする必要はありません。
1ポイントを1円以上の価値で使う
ためたポイントをお得に使うことまで考えられたら、「ポイ活の達人」といってもよいでしょう。1ポイントを1円以上の価値で使うためには、お得なレートで買い物ができる「ウエル活」が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。
「ウエル活」とは、毎月20日にWAON POINTを用意してウエルシア薬局(ハックドラッグ)で買い物をすると、ポイントの1.5倍分の買い物ができる「ウエルシアお客様感謝デー」のことです。1万円分のWAON POINTを持っていたら、1万5000円分の買い物ができます。
他にも、ポイント交換サービスのキャンペーンなどで、お得なレートでポイントを交換できるタイミングがあるので、そうしたキャンペーンを狙って交換するとよいでしょう。
また楽天ポイントなど、ポイントで支払ってもポイントがつくサービスも、1ポイント1円以上の価値で使っていることになるのでお得です。
ポイ活には、お得情報をキャッチする情報収集能力と、ためたポイントを無駄なく活用する管理能力が必要です。また長く続けていくためには、ブログやSNSで情報発信をすることも有効です。楽しみながら「ポイ活」ができるとよいですね。