岡田将生と中井貴一が共演する10月17日スタートのドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系/毎週木曜21時放送)に、準レギュラーとして内藤剛志、風間俊介、レギュラーとして渡辺大知、松本大輝、マキタスポーツの出演が決定した。
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手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できる看護資格「NP(=ナース・プラクティショナー)」を持つ、一見感じが悪いけどアメリカ仕込みの優秀なトラベルナース・那須田歩(岡田)。そして、柔らかすぎるほどの物腰なのに、ここぞという場面では痛烈な一言で理不尽な体制や思想を一刀両断する謎多き嘘つき(!?)スーパーナース・九鬼静(中井)。本作は、そんな卓越したスキル&熱き哲学を持った“最強曲者ナース・コンビ”が、患者ファーストで医療現場を改革していく中園ミホ脚本の痛快医療ヒューマンドラマ。
テレビ朝日の人気シリーズ『警視庁・捜査一課長』や『科捜研の女』をはじめ、2023~2024年放送の朝ドラ『ブギウギ』など、さまざまなドラマで刑事を演じてきた内藤剛志。今回も「実は、また刑事役かと思ったんですよ(笑)」と、オファーを受けた際の心境を茶目っ気たっぷりに打ち明ける。
ところが、今回演じるのは歩&静の新たな勤務先となる基幹病院「西東京総合病院」の元院長・大田黒勝一。しかも、自身の汚職やパワハラが次々と明るみに出て、院長を解任されていた人物だ。そんな要注意人物が第1話では、歩の目の前で倒れ、古巣の「西東京総合病院」に救急搬送。しかし、ダークな大田黒を敵視するクリーンな新院長・薬師丸卓(山崎育三郎)の冷徹な采配によって、設備も不十分な分院に入院させられることになり…。
「元院長役ということで、またちょっと新しいことがやれるなと思いました」と胸を弾ませる内藤が、「まるで叶わぬ恋のように…ちょっと歪んではいるかもしれませんが、誰よりも病院のことを愛している男」と解釈して繊細に体現する大田黒。ダークに歪んでしまった元院長の心と、病に蝕まれた体を、歩&静たちはどう救っていくのか?
大田黒と並んでもう一人、第1話の物語展開の大きな鍵を握るのが、風間演じる実直な敏腕外科医・神山直彦だ。実は神山、大田黒の一番弟子だった人物。しかし、新米外科医だった頃に自分を鍛え上げてくれた大田黒に恩義を感じつつも、今はその思いをひた隠し、クリーンな薬師丸体制へと移行した「西東京総合病院」で勤務し続けている。そんな中、病に倒れた大田黒を目の当たりにした神山の心は、人知れず大きく揺れ動き…。
「時代がどんどん変わっていく中で、昔の時代に異論を唱えながら、それでもその中を生きてきた世代の方々に共感してもらえる人物なんじゃないかな、と。なので、物語の中の特別な人ではなくて、どこにでもいる立場の人という感覚で演じられたらなと思っていました」という風間。今年公開された映画『先生の白い嘘』でも狂気に満ちた役どころを怪演し、観客を圧倒した風間が一転、つぶさに表現する“普遍的な人の葛藤と心の琴線”から目が離せない。
さらに、「西東京総合病院」の外科医メンバーにも、三者三様の強力メンバーが集結した。大河ドラマ『光る君へ』では藤原行成を演じ、視聴者を魅了した渡辺大知は、未だ医師として自信が持てないでいる心優しき若手外科医・小山衛を丹念に演じる。
また、2022年に『ウルトラマンデッカー』の主演を務めた若手俳優・松本大輝は、熱意とは裏腹にいっぱいいっぱいの新米外科医・半田一を演じ、物語にフレッシュな息吹を吹き込む。
俳優としても引く手あまた、『ドクターX~外科医・大門未知子~』の第3シリーズでも外科医を演じたマキタスポーツは、大出世目前で息巻く医者至上主義の消化器外科医・大貫太を熱演。
それぞれの目標と葛藤を内に秘めた外科医軍団は、歩&静とどう向き合っていくのか? そして、混沌を極める医療の現場で、彼らが紡いでいく物語とは一体…。外科医たちの闘いにも注目したい。
ドラマ『ザ・トラベルナース』は、テレビ朝日系にて10月17日より毎週木曜21時放送(初回は拡大スペシャル)。
内藤剛志、風間俊介のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■内藤剛志(大田黒勝一役)
――本作から出演オファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。
実は、また刑事役かと思ったんですよ(笑)。ですが、元院長役ということで、またちょっと新しいことがやれるなと思いました。『ザ・トラベルナース』は僕も見ていましたし、有名な番組に呼んでいただくのはやっぱりうれしいですよね。「すごい! 岡田将生くんに会える、中井貴一さんに会える!」という感じですよ。ですから、すごく楽しみにしておりました。
――今回演じる元院長・大田黒勝一を、どのようにとらえていらっしゃいますか?
大田黒は医学に一生懸命になりすぎるあまり、その思いがパワハラなどにつながってしまったり、あるいは何としても病院を大きくするために奔走する中で、法律に触れるようなこともしてしまったんでしょうね。まるで叶わぬ恋のように…ちょっと歪んではいるかもしれませんが、誰よりも病院のことを愛している男だと解釈して演じました。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
非常に温かい現場です。長く続いているレギュラー番組に途中参戦する時って、溶け込めるかなとドキドキしたりもするのですが、今回は全然そういうのがなくて、初日から僕が一番しゃべってましたね(笑)。物語自体もハートフルな話でいいなと思うし、スタッフの中にあふれる“若さのパワー”が素晴らしいと思います! 楽しい撮影の日々を送っています。
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
どれだけ科学が進んでも、医学というものは最終的には“人間が人間と向かい合うもの”だと思うんですね。特にこのドラマは、患者の病気を治すだけではなく、患者の心もケアして前に進ませてくれる作品。なので、僕が演じている大田黒がどのように体も心も救われていくのか…その過程で巻き起こる、さまざまな人間模様を楽しんでいただきたいと思います。
■風間俊介(神山直彦役)
――本作から出演オファーを受けた時のお気持ちをお聞かせください。
岡田将生くんと中井貴一さんと会えることが、まずうれしかったですね。お2人とも確固たる信念のもと、軽やかなキャラクターを演じていらっしゃって、そのバランスがすごく素敵。劇中では決して仲のいいバディじゃないんだけど、確かな信頼関係がある2人に会えることがうれしかったです。
――今回演じる外科医・神山直彦を、どのようにとらえていらっしゃいますか?
多くの人に共感してもらえる人物だろうなと思っています。特に、時代がどんどん変わっていく中で、昔の時代に異論を唱えながら、それでもその中を生きてきた世代の方々に共感してもらえる人物なんじゃないかな、と。なので、物語の中の特別な人ではなくて、どこにでもいる立場の人という感覚で演じられたらなと思っていました。
――実際に演じられてみて、いかがですか?
放送が楽しみです。神山はシーズン2のスタートとなる回で“ある種のメッセージ”を残していくのですが、多くの方々に「ここから物語が始まるんだな。今まで生きてきた過去を大事にしつつも、やっぱり医療、そして社会全体が変わっていかないといけないな」と感じてもらえる第1話になるんじゃないかなと思います。
――視聴者の皆様へメッセージをお願いいたします。
前作に出ていなかった僕が言うことじゃないですけど(笑)、あの『ザ・トラベルナース』が帰ってきます! 大事なメッセージと真摯に向き合う姿を描きながら、それを軽やかに物語の中で見ることができる素敵なドラマが帰ってきますので、皆さんぜひぜひご覧ください。