性的人身売買と恐喝、性的暴行と暴力の容疑で逮捕、起訴されたミュージシャンでラッパーのショーン・コムズ。新たに、未成年を含む120名から民事訴訟を起こされた。
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Page Sixによると、現地時間10 月1日、テキサス在住の弁護士トニー・バズビーが記者会見を開き、被害者120人の代理人としてコムズを相手取り、民事訴訟を起こすことを明らかにした。
弁護士によると、1991年に起きたことまで遡り、30年にわたる彼の悪行を告発するそう。被害者の中には25人の未成年者が含まれ、最年少は9歳。この少年は、「スターにしてやる」という言葉を信じ、他の少年らと一緒にBad Boy Recordsのオーディションのためにニューヨークに連れて行かれたそう。コムズは、少年本人と両親にレコード契約を約束したうえで、スタジオで他数名と一緒になって性的暴行を加えたそうだ。
また、当時15歳だった少女は、パーティー参加のために連れて行かれたニューヨークで、薬物を服用させられた上、コムズが見守る中個室に移動させられて、複数の人物から代わる代わる性的暴行を受けたそうだ。レコード契約の対価として、オーラルセックスを強要された未成年者もいるようだ。
120人の被害者の男女の割合は、ほぼ同じだそう。証拠として、写真や映像、メールなどを確保しているといい、数日以内に「大勢の権力者」と、「多くの暗い秘密」が明らかになると宣言。今後30日以内に、テキサス州、カリフォルニア州、ジョージア州、フロリダ州、ニューヨーク州など、いくつもの州で裁判を起こす予定だという。
コムズは現地時間9月16日、ニューヨークで逮捕され、性的人身売買など3つの罪で起訴された。彼は無罪を主張したが、保釈が認められなかったために、今も拘留されている。今回の告発を受け、コムズの弁護人は無実を訴えているそうだ。