仕事が「国際海上コンテナの輸送」だという男性は、トレーラー車を運転しているそう。あるとき自社の車で物損事故を起こしてしまったが、社長から
「修理に8万円かかったから、月5000円から返してってくれよ」
と言われた。「これが飼い殺し?」と男性は憤る。(文:篠原みつき)
「そらぁ人材不足はいつまでも解決しないよなぁ……」
社用車なら会社で自動車保険に入っていればそれで賄えるはずだが、社員に修理代を請求するとは酷な話だ。社長のケチはそれだけではなく、
「高速代は月5万円まで会社が持つがそれを超えると自腹!トレーラー車は多軸なので5万円なんかすぐ超えるのに」
正確にはいくらかかるか不明だが、大型トレーラーなら1回の高速代でも普通車の倍近くかかることもある。輸送の経費を社員に背負わせるのはどう考えてもおかしいが、その他にも理不尽な扱いはあり、男性は「こんな使い方してると、そらぁ人材不足はいつまでも解決しないよなぁ……」と漏らしていた。
また和歌山県の50代女性は「応募時の勤務時間と採用されてからの(雇用)契約書の時間が異なり指摘したら、それで勤務できないかと打診された」と憤りを明かす。
しかもこの職場、
「勤めて初日に案内されたロッカーの鏡がひび割れていて、歓迎されてない感があった」
と滑り出しからガッカリする事の連続だった。会計年度職員として働いていた女性が、職場でされたムチャ振りはまだある。
「公用車でなく、自家用車であるところにおつかいに行って欲しいと言われたが、近すぎてガソリン代も出ず」
弱い立場の労働者を都合よく利用しようとする相手に対し、女性は「勤務用の車の保険もかけてないのでお断りをした」と淡々と書いていた。そもそもの雇用契約も断ったのだろうか。
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