2024年10月02日 10:31 ITmedia NEWS
米Googleは10月1日(現地時間)、Chromebookに10月に追加する新機能と、韓国Samsung Electronicsと中国Lenovoから発売されるChromebookの新モデルを発表した。
●Chromebookの新機能
以下の機能を10月中に利用できるようになる。
ホーム画面からGeminiとチャット
Webブラウザを開かずに、ホーム画面でGeminiと会話できるようになる。
Welcome Recap
「Welcome Recap」は、前回どのデバイスで何の作業をしていたかの概要を表示する機能。
ビデオ会議への参加リマインダー、最近開いたファイルへのクイックアクセス、AndroidやiOSのスマートフォンで読み始めた記事の続きを提案する機能などがある。
Focusモード
集中したい時間や特定のタスクを選択すると、Focusモードが有効になり、タスクを行っている間の通知がオフになり、設定しておけばYouTube Musicの作業用プレイリストを再生できる。
重要なファイルのピン留め
よく使うGoogleドキュメントのファイルなどをホーム画面にピン留めできるようになる。ピン留めしたファイルは、オフラインでも1クリックで開ける。
AI採用の「Help me read」(Chromebook Plusのみ)
「Help me read」は、PDFやWebサイトを右クリックすることでその内容の要約を表示する機能。2025年には、特定の文や段落をハイライトして説明してもらう機能も追加になる見込みだ。
AI採用の「リアルタイム翻訳」(Chromebook Plusのみ)
Zoom、YouTube Live、動画ファイルなどで、Google AIによる翻訳字幕を表示する。日本語を含む100以上の言語をサポートする。
「レコーダー」アプリが利用可能に(Chromebook Plusのみ)
音声を録音し、リアルタイムでテキスト化するアプリ「レコーダー」を利用できるようになる。
ビデオ通話が快適に(Chromebook Plusのみ)
スタジオスタイルのマイク機能により、音声がよりクリアになり、ノイズや部屋の反響が軽減される。また、内蔵の外観エフェクトにより、映像の明るさが自動的に調整される。これらの機能はGoogle Meetに限らず、どのアプリでも使える。
●SamsungとLenovoからの新Chromebook
いずれも日本での発売時期や価格はまだ不明だ。
Samsung Galaxy Chromebook Plus
「Galaxy Chromebook Plus」は、厚さ11.8mm、重さ1.17kgのChromebook Plusデバイス。Chromebook Plusとして初めて「Quick Insertキー」を搭載する。
Quick Insertキーを押すと、編集中の文章に役立つ機能や、URLリンク、絵文字、GIFなどを挿入できるメニューが表示される。前述の「Help me read」にもこのキーからアクセスできる。
Quick Insertの機能は、既存のChromebookではランチャーキー+[F]のショートカットで起動できる。
Galaxy Chromebook Plusの主な仕様は、プロセッサは米Intelの「Core 3 100U」(Raptor Lake-R)、メモリは8GB、ストレージは256GB、ディスプレイは15.6インチのOLEDで、バッテリー駆動時間は最大13時間。
米国での販売価格は699ドルから。
Lenovo Chromebook Duet 11"
「Lenovo Chromebook Duet 11"」の重さと厚さは公式ブログには明記されていないが、「コンパクトで堅牢、携帯性に優れたノートPC」という。内蔵キックスタンドで、ノートPCとしてもタブレットとしても使える。
主なスペックは、プロセッサはMediaTek Kompanio 838、ストレージは128GB、メモリは8GB、800万画素の背面カメラと500万画素の前面カメラを備え、AI enhanced zoom機能を搭載する。米国での販売価格は339ドルから。