面接でムカつくのはよくあることだが、なぜなのか。面接官が「自分のほうが偉い」と勘違いしているケースが多いからかもしれない。大阪府の30代女性は、2次面接をWebで受けた際
「仕事においてスピードと正確さどちらを大事しているかと聞かれ、両方大事にしていると言ったら『強いて言えば!?』といきなり強い口調で言われ、内心かなりイラッとした」
と振り返る。そもそもこの企業の求人情報には「面接は原則1回」と記載があったのに、面接後「1次は合格だが2次面接がある」と後出しをされたという。(文:篠原みつき)
いちいち名前を呼んでから質問してくる面接官…なのに途中で間違える
会社都合でコロコロ条件を変える企業は油断ならないが、女性は「原則と記載されていたので渋々受けた」という。ウェブか対面を選べたのでウェブを選び、当日を迎えた。面接は一次面接のときの面接官だった女性と男性が担当し、ほとんど男性からの質問が続いたが、ある違和感を覚えたという。
「何故か質問前に〇〇さんは~と私の名前を呼んでから質問をしてくる」
いちいち相手の名前を呼ぶのは、注意を引いたり親密度や信頼感を増したりするためと考えられ、特段悪いことではない。ところが、この面接官はやることが中途半端で「途中で名前を間違えられ」たという女性。「何故このタイミングで間違えられるか分からなかった」と首をひねる。
「恐らく、履歴書を見ながら名前を読んでいたので覚えておらず見間違えたのだと思うが、出来ないなら最初から毎回名前を呼ばないで欲しかった」
質問内容も「ブラック企業の典型的な質問」が相次いだという。
「『夢はあるか、将来の夢は?』や『ストレス耐性はあるか』等の質問が続き、聞き方も高圧的でブラックにしか考えられなかったので辞退しようか迷っていると、前職を人間関係が原因で辞めたことを詰められ、何度も同じ事を聞かれた」
人間関係が理由で退職するなどよくある事だが、面接官は責めるように何度も詰めてきたのだろう。このとき前述の通り「仕事においてスピードと正確さどちらを大事しているか」「強いて言えば!?」と強い口調で質問が飛び、女性はかなり苛立った。その後も同じ質問が続き、
「最後に今日の面接の自己採点の点数を教えて下さいと言われたが、貴方の面接官としての点数は0点だと思いながら面接が終了した」
やっと面接から解放された女性。さぞかし清々したことだろう。
「よく居る自分はできると勘違いしている人だなと思ったが、辞退の連絡を送ろうとしていたら不採用だったので手間が省けてよかった。面接官も質問内容もブラック臭がすごかった」
と呆れたように書いていた。
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