精度が高く、ぜんまいを巻く必要もなく気軽に使える「クオーツ腕時計」。機械式に比べると衝撃や磁気にも強く、日常使いでも神経質にならずに使えるメリットがあります。
それなりにラフに使えてメンテナンスもほとんと必要ないイメージのあるクオーツ腕時計ですが、いくつか保守上の注意点があることをご存知でしょうか?
ここでは、クオーツ腕時計の管理方法について日本時計協会の解説を紹介します。
●クオーツ式にオーバーホールは必要?
国内における時計産業の振興を行う業界団体「日本時計協会」。同社のWebサイトではクオーツ腕時計のオーバーホールの必要性について解説しています。
クオーツウオッチもオーバーホールが必要です。
引用元:日本時計協会
安全に長い間ご使用いただくためには、2~3年に一度 点検(有償)を行なってください。
光発電式、自動巻き発電式、電波修正式、機械式、等どのような時計でも定期的な点検が必要です。 機械内部の稼動部分に磨耗や汚れ、油切れが発生しますと、正常に稼動しなくなる場合がありますので、定期的な点検(有償)をお勧めします。
又、時計の防水性能は、経時的に劣化しますので、防水性能を維持するためにもパッキン類の交換が必要です。
引用元:日本時計協会
腕時計の駆動方式を問わず、定期的な点検をおすすめするとのことです。クオーツ式では機械式のように点検の有無が精度に直結するようなことは無さそうですが、長く使い続けるためには、可動部分の摩耗や汚れについて定期的にチェックする必要はあるようです。
また浸水などするとクオーツ式でも即座に故障につながる可能性があるので、防水性能に関わるパッキン類の点検・交換については、しっかりと行っていくのが良さそうです。
●クオーツ式で自分で日常的にできるメンテナンスは?
大規模な点検以外の日常的なメンテナンスは電池交換くらいしか思い浮かばないクオーツ腕時計ですが、実はユーザーが自分でできるメンテナンスもあるみたいです。
クオーツウオッチはぜんまいを巻く必要はありませんが、時々りゅうずを空回りさせてください。
クオーツウオッチは、りゅうずを操作する機会が少ない為、汚れが付着したまま放置しておきますと、りゅうずが固まり操作しにくくなることがあります。
引用元:日本時計協会
それはりゅうずを定期的に空回りさせること。皆さんはタンスや机の引き出しに長い間収納したまま放置していた腕時計のりゅうずが回りづらくなった経験はないでしょうか。あの現象は定期的にりゅうずを空回りさせることで回避できるようです。