ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭コンペティション部門に選出された韓国発ホラー映画『THE SIN 罪』(11月29日公開)より、予告編、ポスタービジュアル2種、場面写真が解禁された。
【動画】映画の撮影現場が地獄絵図へ――考察必至の『THE SIN 罪』予告
本作は、映画撮影で山奥の廃墟へやって来た新人女優が、低予算の撮影現場で思わぬ恐怖を味わう様を描く。閉ざされた廃墟に生ける屍の群れ、謎の呪術集団などが登場する、予測不可能な狂乱が展開するハイブリッド・ホラーだ。
主演は、ドラマ『ヴィンチェンツォ』のソ・ミリ役で演技を高く評価されたキム・ユネ。共演は『キム秘書はいったい、なぜ?』のソン・イジェ、『ジェントルマン』のパク・ジフン、ベテラン俳優のイ・サンアら。監督は、韓国のアカデミー賞とも称される大鐘賞に短編が招待された新鋭ハン・ドンソク。
世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭では、韓国で大ヒットを記録したホラー映画『破墓 パミョ』と共にコンペティション部門に選出。そのほか、シッチェス・カタロニア国際映画祭などに出品された。今年4月3日に韓国で公開された時は、初週第10位のスマッシュヒットを記録している。
新人女優のシヨンは、映画撮影のため山奥にある廃墟へとやって来た。しかし、変わり者と評判の監督から演技指導はなく、奇怪なダンスを屋上で踊るだけというものだった。かつてない演出に不安に駆られるシヨンは、共演者のチェユンに愚痴をこぼす。さらに、ギリギリの予算で組まれた現場は殺伐としていた。
トラブル続きの撮影が進む中、突如血まみれの女性スタッフが現れる。そして、呆然とするシヨンたちを一瞥(いちべつ)すると、屋上から飛び降りてしまう。地面に叩きつけられた体はあらぬ方向に折り曲がり、即死したかに思えた。しかし彼女は立ち上がり、駆け寄った別のスタッフに襲い掛かる。その様相は、まるで生ける屍のようだった―。
この度、予告編が解禁。冒頭で女優のシヨンは、変わり者と評判の映画監督から「これは普通のダンスフィルムとは違う。現代舞踊と意識の向こう側の探求です。あなたが主役です」と説明を受け、撮影現場で美しくも奇怪なダンスを披露。しかしそのさなか、隣の廃墟の屋上に、奇妙なマークを書いている呪術集団を発見。さらに、突如“血まみれの女”が撮影クルーの前に現れる。
その様子を心配する撮影スタッフ、シヨンも呆然とする中、“血まみれの女”は彼らを一瞥した瞬間、屋上から飛び降りてしまう。地面に叩きつけられた体はあらぬ方向に折り曲がり、即死したかに思えたが…彼女は突然むくりと起き上がり、次々と人々を襲い始める。逃げ惑うクルーたち。地獄絵図が繰り広げられる中、さらに謎の呪術集団も登場し、廃墟は完全封鎖、結界も張り巡らせたという。
「一体何をしたの?」「死者を呼ぶ儀式。お前が踊ってたやつだ」。シヨンのダンスと、生ける屍の群れの発生には、なにか因果関係がある様子。外の世界との連絡は? そして、シヨンが犯したという「罪」とは? なぜ映画の撮影現場は、このような地獄絵図になってしまったのか。最後はシヨンのアップと共に「この女が何をした―。」「考察せよ―。」というキーフレーズが添えられて終了。緊迫感に満ちた、考察必至の予告編に仕上がった。
併せて、ポスタービジュアル2種が解禁。1つ目のビジュアルは、生ける屍たちが撮影クルーたちに襲いかかる不条理な光景の中、中央に主人公シヨンを配置したもの。地獄絵図な状況ながら、シヨンは何かを悟ったような意味深な表情。「この女の“正体”とは―」というコピーが添えられ、彼女には何か秘密が隠されていることを匂わせる。
2つ目のビジュアルは、廃墟の学校の屋上から飛び降りた“血まみれの女”のアップを捉えたもの。目を“ギョロッ”とあらぬ方向に曲げ、屋上から飛び降りてしまうこの女の横には、「閉ざされた廃墟。生ける屍の群れ。謎の呪術集団。そして、罪を犯した者。この狂乱を制するのは―。」という、不気味で意味深なコピーが並んでいる。
また今回、本作の特典付きムビチケオンライン券が9月30日より発売されることも決まった。価格は1600円(税込)。
映画『THE SIN 罪』は、11月29日より全国公開。