上司がろくでもないと「この職場ダメだな」と感じる確率が高くなるのではないだろうか。複数の職場での勤務経験を持つ30代女性は、
「今年に退職した会社にて、中途採用で入ってきた上司が約2週間で音信不通。退職代行を使用して突然飛んだ」
など、職場に絶望した瞬間を次々と挙げた。(文:福岡ちはや)
「翌朝『昨日は大丈夫だったか?』の一言で終了」
そんな女性が最も長文で綴ったのは、新卒で入った介護施設でのエピソードだ。その職場は上司に問題があった。
ある日、居酒屋で開催された施設全体の親睦会で、女性はこんな目に遭った。
「アルバイト店員の不手際で頭から全身ビールまみれになった」
店長がクリーニング代をくれたが、それをなぜか上司が受け取り、「途中参加の職員の食事代に充てた」という。一方、女性はクリーニング代を横取りされただけでなく、しっかり食事代も請求された。
「その後、(上司は)ビールまみれの私を介抱することなく2軒目に行った。私は、そのまま通勤で利用する交通機関で帰宅。翌朝『昨日は大丈夫だったか?』の一言で終了」
部下のクリーニング代を勝手に使っておいて、よく平然としていられるものだ。上司は3年で別の人に変わったが、後釜に座った人も良い上司とはいえなかった。
「利用者からの暴言にも対応してくれなかった」
「中途採用された看護師と意見が合わず退職希望したが、『話し合いがしたいから』と退職を止められた。2週間後に『話を聞くにも忙しい』の一言で跳ね除けられ、その後1、2か月も『忙しい』の一言でのらりくらりかわされ放置」
と振り返る。やっと話し合いができたと思えば、上司は「今辞められたら困る」と言い、女性の退職を2か月も先送りにしたそうだ。しかも最後の2か月間、
「介護の仕事をさせてもらえず、暴言を吐く利用者を目の前に、毎日日直とフロア待機のみをやらされた」
という仕打ちを受けた。上司の明らかな嫌がらせにも負けず、最後まで仕事をまっとうした女性は大したものだ。
そのほか、女性は女子校の図書館司書の助手をしていたときには、こんなことも。
「専任の司書から『節電のため』と利用者がいるとき以外は空調設備を止められていた。夏場は窓とドアを全開にして蒸し風呂の中、作業をした」
という、つら過ぎる職場環境を振り返っていた。