9月29日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラスの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は11位でフィニッシュした。
決勝では、ハード/ミディアムのタイヤ選択で挑んだ中上。オープニングラップの多重クラッシュに巻き込まれずに切り抜け、ポイント圏内の15番手に浮上する。
スプリントで苦戦したアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)を7周目に攻略すると、上位ライダーの転倒もあり13番手までポジションを上げた。
安定したペースを刻めず前のライダーに5秒以上離されるが、後半も上位ライダーがトラブルと転倒でコース上から姿を消し、中上は11番手を走行する。
約6秒前方にいる10番手のラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)には、追いつくことはできなかったが、9台がリタイアしたレースを最終周まで生き残り11位でチェッカーを受けた。
レース後に空気圧違反の疑いで審議対象となったが、調査結果が日本GPで公表される都合上、今大会の順位に変動はなく11位が確定となった。
来週末は、中上にとって最後の日本GPとなる。日本GPラストランという意味で有終の美の一つを飾る中上貴晶の姿を目に焼き付けたい。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:11位)
「今日のコンディションはハードでした。レース序盤はタイヤのウォームアップに手間取ってプッシュできませんでした。状況を理解してからはミスを避け、できる限りプッシュするように心がけました。グリップレベルがかなり低かったので少し苦戦しました」
「いずれにしても、情報を収集してポイントを獲得できたので、最後のホームグランプリとなるもてぎでしっかりとしたパフォーマンスを発揮するための重要なレースになりました」