大学時代のアルバイト先で気軽な気持ちで誘いを受け、宗教勧誘されしまった20代の女性。言われた場所に着いてみると、そこはもう逃げられない環境だった。
「お布施をすればするほど現世の罪を拭える」
「入信しないと地獄行き」
などと脅され、「特別な聖書」を2万円で売りつけられそうになったりした。トイレに行くふりで逃げようとするも、「荷物は置いていっていいですよ」とカバンを奪われてしまう。逃げようとしていることはバレていたのだ。「人質ならぬかばん質です」という状況だったが、そのまま室外に出た女性は、その後の展開を赤裸々に明かした。(文:長田コウ)
「ポケットにスマホがあって良かった」
「ようやく部屋の外に出られたので、ポケットにスマホがあって良かったと一目散に逃げ出し屋外に出て走りながら通報。もちろん警察です」
通報している最中も、「後ろから追っかけて来てないか」と怖かったという。警察には、その場の状況を全て伝えて助けを求めた。
「『荷物を全部取られた。囲まれて脅迫みたいに勧誘された、助けて』と叫んだら泣けてきました」
通報後、警察2人が駆けつけてきてくれて、一緒に公民館へ戻り、荷物を取り返したそう。幸い、お金や中身は取られていなかったが、「財布の中の免許か学生証を見られたようです」と推測している。というのも、その後「家に何度か勧誘の人」が来たからだ。
女性はもちろん応答することはなかった。
「しばらくして来なくなりほっとしましたが、以来宗教勧誘の気配を感じると『私は西本願寺で、死後は阿弥陀如来様の元へ行くことになってますので』と断っています」
それでもなお、しつこく勧誘してくる人に対しては、「阿弥陀如来様しか推せないから無理!」と言っているそう。「家が西本願寺の檀家なのは本当」とのことだ。これ以上、ひどい目に遭わないことを願うばかりだ。
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